07
「レイナ、來夢、笑理! 優勝おめでとう!」
「素晴らしいステージだった」
ドレスからいつもの服に着替えてフロントに向かうと、焔と誠士が待ってくれていた。
「ありがとう、2人とも! まさか初めてのコンテストで優勝で出来ちゃうなんてなぁ。
來夢、笑理、ありがとね」
「えへへ。良い思い出になったね」
「とっても楽しかった!」
來夢と笑理にとっても良い経験になったみたいだし、この調子でジム戦も頑張ろう!
そう思った時だった。
「そこのアナタ! さっきのコンテストの優勝者デスネ?」
とても派手な紫色のドレスを着た女の人が声をかけてきた。
何ていうか……キラキラしてます、ドレスが。
「は、はい。あの、あなたは?」
「ワタシはメリッサ。ヨスガジムのジムリーダーデース!」
ジ、ジムリーダー!?
あ、友達に見せてもらった時にいたっけ。
確かゴーストタイプのポケモンを使ってたな。
「メリッサさん……。私に何か用ですか?」
「さっきのコンテスト、ベリーベリー素晴らしかったデース。
そこで思いマシタ。ワタシ、明日アナタとジム戦シマース!」
え、普通はジム戦ってチャレンジャーの方からお願いするもんなんじゃ……。
ってか、明日!? もう決定!? 変更ナシ!?
「あ、あの、メリッサさん! せめて、しっかりと対策を考える時間だけはいただけませんか!?」
「オウ! ゴーメンナサイ! 少し興奮してしまいマシタ。
しっかりと作戦を立てて来てクダサーイ。ワタシのゴーストポケモンは手強いデスヨ。
デハ、ヨスガジムでお待ちしてマース!」
メリッサさんの雰囲気にすっかり飲まれてしまった気がするぞ。
だけど、ぶっつけ本番でジム戦をするのは阻止できた。
何の対策もなくジム戦したら、返り討ちにされる未来しか見えないわ。
「何か、すっごいハイテンションな人だったね……」
「うん……」
「次のジムはメリッサさん……。ゴーストタイプが相手か。
ポケモンセンターに帰ったら全員で会議だよ!」
今回のコンテストが次のジム戦で何かの参考になれば良いな。
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