アイム・ノット・ビューティフル



とある美術部員の追憶。

「ねえ、知ってる?緑間くん、部活辞めるんだって」

隣に座っていた由美子が、私にそう話し掛けた。
デッサンしていた手を思わず止めて、聞き返す。

「緑間くんって、あの緑間くん?バスケ部の?」

「そうそう。エースやっててさ、去年の冬の大会は全国ベスト4とかまで進んだって有名だったじゃん」

もう一年近く昔のことになるが、秀徳ではなかなか有名な話だ。
バスケ部は古豪らしかったが、私は未だに馬鹿に出来ないのだなあと感心したのが記憶に新しい。

「…なんで辞めるの?」

「えー、分かんない。クラスのバスケ部の男子が騒いでただけだからさ〜」

由美子はさして興味も無かったのか、それきり話を止めてしまった。
ふと思い出したからただ口にしただけだったのだろう。気紛れなのだ。

(…辞めるんだ。バスケ部)

一年の時も二年の今も、私は緑間くんと同じクラスになったことはない。
話したことすらない。
彼は私みたいな地味な美術部員の存在など、知らないだろう。私が一方的に、彼を知っているだけ。
たぶんそれは、学年皆に共通するだろう。
緑間くんはとても背が高いから、何処に居ても目立つ。それに綺麗な顔立ちをしているから、女の子たちに密かに人気なのだ。
成績も良いし。

(…でもどうして、こんな時期に辞めるんだろう)

私は彼がバスケをしている姿を見たことがない。
大会の時期も知らない。
だが10月初めのこの中途半端な季節、違和感を感じぬ筈がない。

「いつも、頑張っていたのにね…。」

小さく独りごちた。
彼はいつも一番乗りで体育館に来て、一番遅くに体育館を出る。
私は掃除や日直が無い限り、誰より早くこの美術室に来ていたから。
この窓際の席の定位置に座った。体育館の入り口がよく見える、この席に。
休憩中にたまに顔を覗かせる、汗をかいた緑間くんの姿を覚えている。
きらきらと、輝いて見えた。格好良いと思った。
ただ純粋な気持ちだ。
恋人になりたいだとかそういったものではなく、彼は神々しくすら見えて。

(どうして、)

考えても、私には分からない。分かりようもない。
緑間くんが辞める理由が、どうか皆に理解し得るものならば、と願うばかりであった。













とあるバスケ部員の歓喜。



「…緑間、部活辞めるんだってよ。」

神木が顔を歪めてその言葉を紡いだ時、俺が、一番初めに感じたことは、「良かった」だった。
緑間とはひとつ後輩の男で、中学時代はキセキの世代と謳われた、天才だ。
圧倒的バスケセンスは皆が羨み嫉妬し、だがそれを寄せ付けない神がかったシュートを撃つ、男。
そんな緑間が、部活を、辞める?

「何かの間違いなんじゃ、ないのか?」

「違う。確かに監督が話してるのを聞いたんだ。」

泣きそうな声音で呟く神木は、同学年の気が弱いが性格の良い男だ。
ポジションはシューティングガード。ちなみに俺は、センターだ。

「…なんでお前がそんな顔をしてんだよ」

「だって、だって…」

別に責めているつもりは無いのだが、言い方が知らず強くなっていた。
分かっているだろうに神木は小さくなってしまう。
取り敢えず他の奴等が部室に入ってきたらカツアゲかと勘違いされそうなので、顔を上げさせる。

「わぁった、怒ってねえからしゃんとしろ」

「本当…?」

「ああ。てかお前スポーツマンならもちっと堂々としてろよなぁ。万年ひょろひょろしやがって」

もうすぐ大学生だと言うのに、神木はあまり背丈もなく、痩せていた。
だが実力はある。
緑間が天才だとしたら、彼は秀才だ。
体育館で居残り練習はおこがましいからといつも近くの公園で練習していた。
毎日毎日、シュートを撃ち続けていた。
だが彼がスタメンになることはなかった。何故ならそこには、その高みには緑間が居たからだ。
彼を越えることは出来ない。分かっていながらも、俺は歯痒かった。
神木の努力を知っているから。だから今、嬉しさすら、覚えてしまった。

「ごめん…。でも、俺、どうしよう…」

「どうしようって、どうもしねえだろ。緑間が抜けたんなら、次のシューティングガードのスタメンはお前に決まってる」

淡々と答えれば、神木はつり目を見開く。

「ど、どうして!!そんな簡単に言うんだよ…?」

「だって、辞めるんだろ?あいつ嘘とか冗談言わねえだろうし、なら、それが全てじゃねえか」

「だからって…。理由とか、分かんないのに…」

「理由が分かったら、お前はどうすんの?」

自分がスタメンになれるのだ。何をそんなに気にする必要があるのか。

「お、俺は緑間みたいにシュート外さないなんて、無理だし…。エースの代わりなんて、出来ない…」

「誰もお前にエースやれっつってんじゃねえよ。…俺は、少なくとも神木とのがやり易いぜ」

神木の自主練習にいつも付き合ってきたのだ。
低い弾道であろうが、彼が撃つシュートの方が、俺は万倍好きだ。
好感が持てる。緑間はいけ好かないままだった。

「そ、そう…?」

「ああ。正直去年のウィンターカップがベストメンバーだったろ?それで勝てなかった。インハイも桐皇にぼろ敗けだ。…緑間が居て、勝てた試しがあったか」

これは詭弁だ。
だが、神木を納得させるため。そう自分に言い聞かせた。言い訳だ。
緑間が居なければ果たせなかったことは山程ある。
でも認めたくない、認められない。
本当は思っていないのだと詭弁だと口にしているのに、それは紛れもなく、本心だったのだ。

「…本音を言おうか。」

「うん…」

「俺は、お前とバスケがしてえんだよ…!」

そう、これが本音だ。
三年生は次のウィンターカップが最後の試合だ。
勝ちたい。
そう思う。だがそれ以上に、今まで苦楽を共にしたチームメイトと戦いたいと思うことは、許されないことであろうか。
俺だけじゃない。
主将だって、藤だって、そう言っていた。
そちらの方が、士気だって高まる。

「俺だって、みんなと、バスケしたいよ…」

「なら、気にすんな。」

「でも、」

「っ、気にしたら、駄目になんだろ…!」

あいつのプレーを念頭に置いたら、皆駄目になる。
あれには、なれない。
追い付けない。
絶対的な力の差は、勝ちを求めに行くのではなく、ただただ圧倒されるまでだ。

「…緑間は、すげぇよ。敵わない、すげぇ奴だ。」

でも、でもな。

「俺は辞めてくれて、良かったって、思っちまうよ」

たぶん何度この瞬間に戻ったとて、揺らがず同じ気持ちを抱くだろう。









とある主将の後悔。




「緑間が部を辞める。」

先ほどからその言葉ばかりが頭の中をリフレインしていた。ぐるぐるぐるぐる。

「大丈夫か?」

ふらふら廊下を歩いていると、不意に肩を叩かれて振り返ると、不安げな表情の藤が立っていた。

「顔色、よくないけど…。なんかあったのか?」

「…緑間が、部活辞めるらしい。」

「っ、なんで、そんなきゅうに…!」

いつも冷静な藤にしては珍しく上擦った声をあげた。

「分からん。理由は教えて貰えなかった。今朝、急に監督に言われたんだ」

ショックを受けたらしい彼は、俯く。
ふたりして廊下の端に寄りながら、話し出す。

「なんで、だろうな…」

「分からない、…とは、言えない、よな…」

緑間を嫌いではない。
実力もある、努力しているのも認める。
認めている。
認めていても、どうしても心は嘘をつけなかった。
彼が居なければと。
考えたことは両手の指では足りないだろう。
どうしたって考えた。
圧倒的スキルを持つ彼のシュートは、凄い。
だが俺たち三年生の心には、暗い影ばかりをもたらせていった。
比べられる、彼を立たせたプレーをする。
俺たちだって!!
そう、何度も。
考えてしまうことが、恥ずかしくて情けなくて。
そう嫉妬と羨望の狭間にどれだけ揉まれたか。

「俺たちが、至らなかった、んだろうな…。」

ぽつりと呟くと、藤ははっとしたような顔付きをする。そうして歯噛みするように、唸った。

「…お前が、そう思い悩む必要はないよ。」

「でも覚えてるだろ?大坪主将たちは、緑間と上手くやってた。そりゃあ最初は難しかったかもしれないけど。認めて、受け入れるまでしたんだ」

「…」

「あいつを辞めさせちまったのは、俺たちの責任なんじゃないのか…?」

俯いた。藤は、暫く黙ったままだった。

「…綺麗事ばっかは、言ってらんないよ」

静かな口調で諭すように、藤は囁いた。

「え?」

「お前は真っ直ぐな奴だよ。だから主将にだって大坪さんから選ばれたんだ。でも俺は、そうじゃない。だから思うんだ」

あいつが辞めてくれて、ほっとしてるよ…。
告げられた言葉に、俺は目を見開いた。
藤は基本的に正しいことしか言わない。だがそれが時に毒になることもある。
揉めたことはない、上手くやるやつなのだ。
それを、このように吐き出すのは珍しい。
余程溜めてきた、ものだったのだろうか。
唇を僅かつり上げた彼は、皮肉にもこう言ったのだ。

「だって俺もお前も緑間が辞めることを惜しんではいれども、引き留めようだなんて思ってないだろ…?」















とあるOBの述懐。





『緑間が部活を辞めるって聞かないんすけど。』

高尾からメールが来たのは、大学の食堂で昼飯を食っている時だった。
思わず見た瞬間に顔をしかめてしまった。そのため正面に座っていた友人に不思議そうな顔をされる。

「どしたん?」

「あ?なにがだよ」

「眉間の皺、やっべーことになってっけど」

カレーを食う長谷は、スプーンをくわえたまま自分の眉間をつついて見せた。

「彼女?」

「ちっげーよ。もっと面倒な野郎から」

高尾とは未だに定期的に連絡を取っている。
と言っても一方的に向こうからメールが送られてくるだけだが。内容は部活の相談だったり、くだらないものだったり多々だ。
だが今日のように絵文字も顔文字もなく、簡易なメールが来るのははじめてかもしれないくらい珍しい。
しかも内容が内容だ。
暫く画面を睨んでいたが、やがて真っ暗になっただけで何も解決しない。

「はっ、宮地顔まじこえーよ。飯不味くなっから問題ちゃっちゃと解決してくんねー?」

ずけずけと言う長谷は、高尾に少し似ているかもしれない。本質を見極めながら、本心をぶつけてくる。
嫌なやつだ。きらいではないのだが。

「…てか、これ俺に言ってどーすんだ轢くぞ馬鹿」

仕方がないのでガラケーを取り敢えず閉じる。
ちなみにスマホにする予定は未だない。

「なにがあったの〜」

「ん。」

我が物顔で言うから面倒なのでメールを見せる。
すれば愉快そうに細められる切れ長の瞳。

「ぶはは、おま、もう先輩じゃねーだろ?なーんまだ頼られてんの?」

「…まだ先輩だよ。」

つい、反射的にそう答えていた。はっとする。
口元を押さえた。
そしてああまだ自分はそういうつもりなんだなと自覚すらした。

「そーなん?まぁ何にしろ、現先輩より頼られてんのは事実っしょ。大丈夫なの、後輩ちゃん」

からかうことはせず、まさしくなことを言う。
奴は今の三年に相談せず、俺を選択してきた。
上手くやっているのだろうか。人当たりはいいやつだったが、緑間と纏めて受け入れられているかどうかは甚だ疑問だ。
高尾は確かに気配りは出来たが、だがこういったことには疎いのか。
俺は常々ハイスペックではないと思っていたうん。

「知らねえよ。俺はもう卒業したんだから」

「まだ先輩だけど?」

「うっせえ。ふざけんならもうこの話は終わりだ」

揶揄するように指を鳴らした長谷を一瞥して、俺がもうとっくに冷めちまったカツ丼を頬張り出すと、奴はごめんごめんてと軽く謝った。
そうしてから神妙に、

「…返信しねーの?」

「俺が何をあいつに指図しろってんだよ。」

「いやー、緑間くんに連絡してみたりさ。タカオくんに電話してあげたり」

「ねぇよ」

「ねぇのがねぇよ」

ばっさりと答えた。だがふと見れば、案外長谷は真剣な目付きをしていた。

「さっきはからかっちまったけどよ、これって結構な問題だろ?そんなてきとーで良いのかよ」

そういえば彼は高校時代はそれはそれは熱いサッカー部員だったとか否とか。
その片鱗も見せないから定かではないが。
言葉を反芻して、蔑ろにはせずに頷く。

「…だからこそ、だ」

「あ?」

「結構な問題だからこそ、俺は何も言えねえ」

だってこれは、秀徳の、あいつらの、話だから。
俺はもう卒業していて、ただのOBに過ぎない。
それがしゃしゃり出て、何を言うというのか。告げたとて、納得されたり説得は出来ないだろう。
もう俺の学生時代は終わったんだ。秀徳で過ごしたあの日に戻ることは二度と、有りやしない。

「…俺は、もうチームメイトじゃねーんだからよ」

「…そ、か。」

小さく長谷は頷いて、カレーをまた口にした。
食い終わったから、俺は手を合わせる。

「ごっそーさん」

「ごちそーさまでしたっ。おばちゃん今日も美味しかったぜ」
なんてウインクして見せるとこなんて、まるで高尾にそっくりだ。

はまさか無意識に、面影を探していたのか。否、あり得ない。
戻ろうとは思えない。思わない。戻れない。

「知ったこっちゃねーんだよ、お前らなんて…」

毒ついて、脳裏に思い出されたのは孤高なまでの凛とした緑間の姿。
寄り添うように支えるようにそばにいた高尾。
彼らは特殊で、認められないかもしれない。
だから緑間は辞めるのだろう。我が儘を通してまで貫いた人事を尽くし。
だが、それはもう俺には及ばない話なのだ。
皮肉にも。

「…そう、笑って言い切れない宮地が好きだよ」

長谷はそう言って、からから笑った。















とある同級生の贖罪。









「俺はバスケ部を辞める」

そう言われた瞬間、まじで意味が分かんなかった。
え?なに?って。
普通に聞き返した。
いつもなら絶対嫌な顔すんのに、なんでかこんな時ばっかり緑間は淡々とした口調でもう一度繰り返した。

「俺は秀徳のバスケ部を、辞めると言ったのだよ」

「…なんで?」

問うたのはもう、反射のようなものだった。
今、自分はどんな表情をしているんだろう。多分必死だよな、いや確実に情けなくて必死だ。

「…。」

黙ってしまうエース様を暫し見つめ、俺は雰囲気を変えるように提案する。
朝からこんな重たい空気は払拭したい。
だって今日も放課後には練習が待っているんだから。

「取り敢えず、なぁ。じゃんけんしよーぜリヤカーじゃんけん」

「いらない」

「どして?さすがに無条件では引いてやんねぇよ?」

茶化して言っても、緑間は頑なだった。首を横に振り、もう一度いらないときっぱりと口にする。

「もう、お前と登校はしない。リヤカーじゃんけんもしない。俺は、部活を辞めるのだから。」

なんだかその時、俺は言い表せないような複雑な気持ちになった。
部活を辞めるだなんて、それは認められない。理由も分からないのに。
それ以前に自分と緑間の繋がりがバスケが無くなれば消えると暗に示されたことが、悔しかった。
俺はバスケのためだけに、お前のそばにいるんじゃねえんだ。

「…部員の気持ち考えたことあんの…?」

俺の気持ち、とは厚かましくてさすがに口にすることは出来なかった。
絞り出すように尋ねたのに、緑間はあっさりとああ、と肯定した。

「考えた上での、この結論なのだよ。」

「まじで言ってんの」

「俺が今まで冗談でこんなことを口にしたことが一度でもあったか?」

お前が一番知っているだろう、と彼の涼やかな瞳が訴えてきた。
ああそうだ。一番近くで見てきたのは誰だ。
俺じゃ、ないか。
唇をそっと噛む。

「…部員たちは、お前に辞められたら困るだろ」

エースが居なくなる。
それがどういう意味なのか。今まで、彼を中心としてプレーしてきたのに。
あっさりと緑間はそれを否定して見せる。

「困りはしないだろうな」

「そんなこと、」

「寧ろ安堵が大きいだろうと、思うのだよ。」

淡々と、坦々と。
何の感情も浮かべない瞳はそう物語る。

「お前、さっきから何言ってんだよっ。わかってんのか?俺たちは、」

おれたちは?
なんだと言うのだろう。
緑間とバスケがしたいから?するために?
…努力して、きた?

「ふ、高尾。」

微かに唇をつり上げた彼は、静かに名を呼んだ。

「もし俺がバスケ部を去ったとしたら、誰がシューティングガードになるか分かるか?」

「え…。」

「神木先輩なのだよ。あの人は人事を尽くした良いシュートを撃つ。」

どこか楽しげな彼は、まだ続ける。

「それを誰が一番喜ぶだろうか。センターの麻生先輩だ。二人はいつも一緒に努力をしていた」

「なに、を…」

「主将は俺が居なくなったことを嘆くだろうが、すぐに部を立て直すだろう。スモールフォワードの藤先輩はいつものように微笑んで残念だとは思わない。」

緑間は、こんなに他者を気にかけるような男であっただろうか。
周りを俯瞰しているような人間では無かった筈だ。
だが憶測に過ぎない。
いつから、どうして。
だなんて。

「お前には分からないだろうな高尾。お前は変化を求めながら変化を厭うた」

「真ちゃん…」

「勝利を欲しながら緑間真太郎という存在に傾倒し過ぎたのだよ。」

鷹の目が聞いて呆れる。
揶揄するかのように、緑間はそう詰った。
だが冷たさも優しさもなくただただ無機質に、それらの言葉は俺を貫く。

「そうしたらもう、俺にバスケをする意味は無い。」

「どうして!意味がわかんねえよ、なんで、きゅうにそんな結論になんのさ…」

声が震えてしまったかもしれない。いや、緑間にはどうでもいいことだ。
彼の心はいつしか凍え、死に果てたのだから。

「俺を必要としないだろう、お前たちは」

「…っ」

「先輩たちは心の奥底で俺を疎んだ。お前は俺を俺ではなく、点を取る人形だと盲信した。」

それだけのことだ。
穏やかにそう宣われ、俺はもう、言葉を失う。
どうして、いやだ。
いやだよ真ちゃん。

「…バスケで、頂点目指すんじゃ、ねえのかよ…。人事を尽くすんじゃなかったのかよっ…!?」

俺の叫びは、緑間の抑揚の無い声が蓋をする。











「これが人事を尽くした結果なのだよ。」












end


title 不眠症のラベンダー


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