Memo
▽市丸ギン『退屈型不感症』:後書き
今回は、恋愛要素含め『トンネルを抜ける話』のつもりで書きました。
私の中で、天才肌の市丸さんは凄く感受性が強いイメージがありまして。鋭くも繊細な部分をあの笑顔で繕い、やろうと思えば感性で世渡り出来る感じの設定で、バッと売れるホストとして書かせて頂きました。
逆に夢主は、元々は好奇心が人一倍旺盛でいて、時間を掛けて模索しながらコツコツ地道に進むタイプ。根はえらい真面目。
経験値から成る日々の『あるある』、そこそこやり切って次の目的も見出せない。故に何もかもが何となくリアルじゃないまま埋もれて行く。自分のいる場所も自分も、何だかまやかしみたく思えちゃう……みたいな。
そんな少々砂漠化気味な2人が、無償の『温感カタルシス』的なものを通じて心の息を吹き返して行く、そんなイメージで書きました。
脱線しかけた時、藍染さんの二重三重の企みやら、店の権利やら、喜助さんが夢主をバックアップするきっかけやら色々頭にはあったんですが……上記の軸と雨の雰囲気を大事に!と、展開自体はシンプルを心掛けることにしました。
結果として、市丸さんの架空の素の顔から焦点を当てた描写が多くなってしまい、キャラ崩壊どころじゃなくなってしまって本当にすみませんです。
でも色々な人をちょろっとずつ絡める過程は凄く楽しかったです。その勢いで家族がおったってええじゃないか! まで突っ走ってしまいましたが(笑)
当初の予定よりだいぶ長くなりましたが、ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。
[10/7/20 Tue 16:40]
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