「万が一なんかされたら俺でも俊でも言ってくれていいから」

「、は、はい……っ鈴葉様…」

どの口がそれを言うんだ、と内心ツッコミつつ、木陰から机に戻って記入欄に藤崎くんの名前を書く。

「まぁ、あんな感じのめちゃくちゃ悪い人でもないし、基本なんでもしてくれると思うんだけど、藤崎くんの希望は何かある…?」

「希望………」

「うん」

「鈴葉様は、その、七恵さんとは仲がいいんですか?」

「え?俺!?別に悪くもないし、良くもない…かなぁ……」

「…えと、…じゃあ学外は絶対ですか?」

「ううん、学外も大丈夫なだけで、特に規定は無いよ。あ、心霊スポットとか危険な所は駄目だけど…」

「あっ…!、そうだ……クッキーファクトリーに、行きたいです」

クッキー、ファクトリー!?!?
やばい…なんだそれめちゃくちゃ気になる……

「え、ーっと、いつ、何時まで、どうする計画?」

「休日は工場がお休みなので、平日になっちゃうんですが、、生徒会のお仕事で大丈夫な日に合わせます。時間は…遅くても夕方くらいまでには…内容は、見学です」

「了解。歓迎会も終わったし、今月はもういつでも大丈夫だとおもう。折角だから今度の金曜日にしておく?翌日授業休みだし」

「は、はい、ありがとうございます」

「じゃあこれで、受理するね」

「お、お願いします…」

「当日は楽しんで…─って俺が言うのは違うよな、」

「そ、そんなことは……っ」

「感想…!」

「え…?」

「感想まってる。俺もその場所気になるし」

「っ、はい、もちろんです、」


あとは……、柴麗さんだ。



mae ato



85/143 / shiori








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