「万が一なんかされたら俺でも俊でも言ってくれていいから」
「、は、はい……っ鈴葉様…」
どの口がそれを言うんだ、と内心ツッコミつつ、木陰から机に戻って記入欄に藤崎くんの名前を書く。
「まぁ、あんな感じのめちゃくちゃ悪い人でもないし、基本なんでもしてくれると思うんだけど、藤崎くんの希望は何かある…?」
「希望………」
「うん」
「鈴葉様は、その、七恵さんとは仲がいいんですか?」
「え?俺!?別に悪くもないし、良くもない…かなぁ……」
「…えと、…じゃあ学外は絶対ですか?」
「ううん、学外も大丈夫なだけで、特に規定は無いよ。あ、心霊スポットとか危険な所は駄目だけど…」
「あっ…!、そうだ……クッキーファクトリーに、行きたいです」
クッキー、ファクトリー!?!?
やばい…なんだそれめちゃくちゃ気になる……
「え、ーっと、いつ、何時まで、どうする計画?」
「休日は工場がお休みなので、平日になっちゃうんですが、、生徒会のお仕事で大丈夫な日に合わせます。時間は…遅くても夕方くらいまでには…内容は、見学です」
「了解。歓迎会も終わったし、今月はもういつでも大丈夫だとおもう。折角だから今度の金曜日にしておく?翌日授業休みだし」
「は、はい、ありがとうございます」
「じゃあこれで、受理するね」
「お、お願いします…」
「当日は楽しんで…─って俺が言うのは違うよな、」
「そ、そんなことは……っ」
「感想…!」
「え…?」
「感想まってる。俺もその場所気になるし」
「っ、はい、もちろんです、」
あとは……、柴麗さんだ。
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shiori
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