*柊視点

時刻は12時。
終了まであと2時間と迫ったところ。これといった大きな問題は起きてはいないが、見回りに当たっている委員や生徒からの報告に違和感を覚える内容が数件集まった。


「委員長」

「あぁ?」

「E組の生徒数名、気絶に骨折、打撲。意識戻った奴らは全員背後からやられたって報告」

「クソみたいな報告だなぁ?どうせ仲間割れだ」

「…………そう」

そのわりには各所に設置されている監視カメラに何も映っていない。すべて死角で行われている。E組の仲間割れと考えるには証拠があまりにも少ない。

が、

委員長の気に止まらないのならこれはただの仲間割れだ。

「次、見回りの時間だけど、」

「オマエが行け」

「…………めんどう」

「企画書受け取ったのは誰だぁ?責任持つんだなぁ」

「それを俺から受け取ったのは委員長」

「黙れ」

「渡してきた奴捕まるとおもう?」

真っ先に捕まりそうだと思っていた書記はまだ捕まっていない。現時点では副会長が捕まっている。

「生徒会主催のサービスだろ?捕まるんじゃねぇかぁ?桐神は知らねぇが七恵はそろそろ捕まえられにいくだろうなぁ」


「…………ご苦労様」



風紀委員でよかった。


mae ato



77/143 / shiori








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