「はあぁぁ…何かもう調子狂うし一周回ってどうでもよくなってきた……」
「にゃあ〜」
「だよなー」
って何て言ってくれたかは分からないけれど。
ポジティブにいこう。
今日は月曜日。
各所に設置されている生徒からの目安箱を新しく取り替えてその帰りにシロに会いにきた。
本当一昨日は散々だった。雅也は変なスイッチでも入ったのか一人の世界へ行ってしまうし俊は……まあ、いつもどおりだったか。昨日も特に変わったことはなかったし、俺が自分の部屋に戻ったくらいだ。
「んー…………やば、眠くなってきたかも」
陽当たりの良いここはシロの体温も相俟って眠気を誘うようだ。
ダメって言われたけど、ちょっとだけ……
「……おやすみ、シロ……」
*
「………ん……」
ぱちり、
寝心地が悪いなぁと目を開ければそこは真っ暗闇。
「……………、…」
会長の腕の中も相当だが、これも中々しんどい。どうしてこう連続して被害にあっているのか。加えて俺はどんだけ爆睡体質なんだと。
「………………ん????」
ため息を吐きつつ、身体を起こそうとしたら両手の自由が効かないことに気づく。どうやら目隠しだけではなく後ろ手で縛られているらしい。
「──どうしよう……」
人の気配は今のところないけれど、かといってどうすることもできない。
(……どっかの教室っぽいけど、…)
「オイ、」
「……──っえ!!!!」
突然声が聞こえてきて、ビクッと身体が跳ねあがる。相手は立っているのか、それは上の方から聞こえてきた。
助けてくれないってことは、つまり、この人が……??
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shiori
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