「いつ、何処で、何をされるか分からないじゃないですか。それは貴方が入学してからずっと、ここは危ない所ですから」
「…………」
「いっそ食べてしまえばそんな心配も必要はないんですが」
言って添わせていた手の、親指の付け根に軽く噛みつかれた。
「ふふ、冗談ですよ」
「…………っ、」
「正直…くだらないかと思われるかもしれませんが、鈴葉様は俺に何度も抱かれているんですよ?それだけは覚えていて貰おうと話させていただいたんです」
「…………何回も……」
「ええ」
「俺が、寝てるのに…………?」
「そうです」
そ、それって、
「……ん……い」
「…………?」
「……態……」
「鈴葉様……?」
「変態だ……」
「………………は?」
「変態…!─ッぁ、……抜いて……っ」
思わず自分で力を入れてしまって絞まったのが分かった。
そうだ、今……。
「…………─あの、鈴葉様……いえ、そうですか……無垢と言えばいいのか……。それに、抜くと思います?」
ギシリ、とベッドが軋んで、両手を押さえつけられる。どうしよう……俊は、全部知ってるって……っ
「ああ……何を考えていらっしゃるのですか……そんな顔をして」
「……っ、…………」
「動きますよ、」
「…ぁ…」
ぎゅっ、と目を瞑った。
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shiori
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