*甲斐凪視点


「……、…ッチ」

頬にいくつか掠り傷ができた。

予定では無傷で戻るつもりだったが、柴麗はそこらの奴よりはやれるらしい。戌川の介入さえなければ気絶させることができたが。


「13時、」


丁度午後の授業が始まった。
東(あずま)の連絡では鈴葉様と七恵は食堂へは来なかったと入っている。加えてその後桐神は庭園に、丹和寺は数名の親衛隊とテラスへ行くとも書かれていた。


「……七恵」

何度か席を外すことは去年データがとられているが。

「まあ、いい」

鈴葉様は食堂は好んでいないようなので居なかっただけだろう。それに、この時間なら生徒会室か部屋か、このどちらかにいる筈だ。

「仕事量を考えるなら」

まずは生徒会室へ向かうことにした─


mae ato



41/143 / shiori








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