「む、無理……むりです……ッ、ぁ、」
「挿れれたんだから、あとは動くだけでしょ?」
いったい何回イかされただろう。正直もう出ないしもう意識が飛びそうだ。そもそもなんでこんなに自分の息子が興奮しているのかも分からない。先輩が何か言っていた気はするが、そんなこと思い出せない。
とにかくこの人が俺よりもまだ元気すぎて終わりが見えない。
「もう〜その締め付けてくんのやめてくんない?めちゃくちゃにしたくなるんだよねえ」
「あっ、ん!!」
ばちゅっ、と下から突き上げられて体が跳ねる。いっそめちゃくちゃにしてくれたほうがいい……体力がもたない。
でも動かないと終わらないし…
うっ……と泣きそうになるのを堪えて、先輩の腹筋に手をおいた。ら、
「!!──っ」
ブーッブーッと何処からかバイブ音がして少し持ち上げた腰が下がる。
「ッ、今締まったね……?ケータイだよケータイ〜」
側に放り投げていたのか、先輩の携帯が着信を告げていたらしい。そして相手を確認した彼はそんな時間か……と呟いてあろうことかスッとスライドしてその着信に耳を当てたのだ──
う、嘘だろ……っ
「……はーい。え、今?ちょ〜っと取り込み中。─ああ、樋坂ちゃん?」
「!、」
まさか急に自分の名前を呼ばれるとは思わず、不覚にもきゅうっと締め付けてしまった。
それに少し笑った先輩は、そっと俺の腰を支えて─。
ま、まさか……っ
「ッ…!…ひ……ぁ、っ〜ッ…っ…!」
ぐちゅ、ずちゅっ……ぐちっ…!
「…、っ…さあ?さっきまで一緒にいたんだけど、用伝える前に……、見失っちゃって、っ」
「ンッ、ぁ…─っ、…ッ…」
「ごめん〜。まーそれでやる気なくしちゃって、さあ、…ッ…うん、…わかってるよ…─はーいっ、またね」
ずぷ、!っと切ったと同時に強く突き上げられて、我慢ならずビクビクと体が仰け反った。
今までと違うことは、頭がくらくらして、視界がぼんやりして……力が抜けて──
「!、う、わっ……と……樋坂ちゃん……?」
「………───」
「…やっばい…トんじゃったか」
意識を失った。
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shiori
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