*丹和寺視点

時刻は正午12時過ぎ─

隆也と二人で食堂にいるが、いつもならとっくに来ているはずの蓮が来ない。まあ実際来ないことはたまにはある。それに樋坂君も前回は来なかったので特にこの状況は他の生徒にも騒がれていない。

けれど、今回は訳が違う。

なぜなら僕は、蓮にお昼は食堂へ連れてくるように頼んだのだ。樋坂君を。

彼はああ見えて約束は守る質だから。


つまりは、そう……二人がいないのはおかしいということだ。


「蓮に電話してくるよ」

この事情を知らない隆也はどうでも良さそうだったが一応声をかけてから席をたった─


mae ato



39/143 / shiori








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