翌日─
俊は来なかった。
けれど携帯に"おはようございます。鈴葉様、すみませんが、今晩には伺います。メニューはオムライスにしようかと思います"とメールが来ていた。心配はいらなそうだ。いや、別に心配する必要はないけれど。
「朝ごはん……」
むくりと起き上がって、どうしようかとぼーっと考える。
ここだけの話、自分では壊滅的なのだ。以前雅也にキッチンは使うなって怒られたことがある。
買いにいくしかないのだが、食堂へ行くのは生徒会書記的にはやめといたほうがいい?んだろうし、ってまず食堂はあまり好きじゃないし。購買まだ開いてないし……
「あ、コンビニ」
そうだ、ここは全寮制だけあってショッピングモールみたいな施設が地下にある。そこに24時間営業のコンビニが。
インスタントなら俺にもできる。できるぞ。
そうと決まればあとは早い。
さっさと顔洗ってトイレ行って歯磨きして制服に着替えて、髪の毛を適当にセットして部屋を出た……ら、
「!!あ!!!」
「ほらお前がちんたらしてるから!!本人が出てきたじゃねーか!」
「僕だけのせいじゃないですよっ……!!佳汰くんだって……!」
「うるせー話はあとだ!あと2分43秒!」
誰だ……この方達は…………
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shiori
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