翌日─

俊は来なかった。


けれど携帯に"おはようございます。鈴葉様、すみませんが、今晩には伺います。メニューはオムライスにしようかと思います"とメールが来ていた。心配はいらなそうだ。いや、別に心配する必要はないけれど。


「朝ごはん……」


むくりと起き上がって、どうしようかとぼーっと考える。

ここだけの話、自分では壊滅的なのだ。以前雅也にキッチンは使うなって怒られたことがある。

買いにいくしかないのだが、食堂へ行くのは生徒会書記的にはやめといたほうがいい?んだろうし、ってまず食堂はあまり好きじゃないし。購買まだ開いてないし……


「あ、コンビニ」


そうだ、ここは全寮制だけあってショッピングモールみたいな施設が地下にある。そこに24時間営業のコンビニが。

インスタントなら俺にもできる。できるぞ。


そうと決まればあとは早い。

さっさと顔洗ってトイレ行って歯磨きして制服に着替えて、髪の毛を適当にセットして部屋を出た……ら、


「!!あ!!!」
「ほらお前がちんたらしてるから!!本人が出てきたじゃねーか!」
「僕だけのせいじゃないですよっ……!!佳汰くんだって……!」
「うるせー話はあとだ!あと2分43秒!」


誰だ……この方達は…………




mae ato



29/143 / shiori








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