「柴麗秋(しばれいあき)……」
「あ、俊、まだ居たのか」
「!、鈴葉様、ご気分は大丈夫ですか?夕飯のほうは……」
「んーいらない。」
四時間くらい寝て、寝室から出たら難しい顔をした俊がいた。思うけどこいつも腹黒いよな?おそらく。
「…念のため冷蔵庫に作っておいたクレープはございます。俺は少し用があるので、これで失礼しますが、何かあった際は戌川のほうに……」
「?、雅也に?」
雅也のこと嫌ってなかった???
「はい……では、また明日」
「う、うん……いってらっしゃい」
新入生歓迎会の準備?か?
親衛隊は忙しいらしいしな。
俺も明日は生徒会室に籠ってあとは予算を埋めるだけに仕上げたい。副会長にもかかってるけれど。
「あ、」
適当に飲み物をいれようと、冷蔵庫を開けたらちょうどさっき言っていた俊お手製クレープが目に入った。お、美味しそう……
食べようかな……。
生クリームカスタード万歳。
28/143 / shiori
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