「ストレート、レモン、ミルク、どれがいい?あ、アップルもあるね」

「ミルクティーで」

「了解」

そして何処からでてきたのか、高級そうなお菓子がでてきた。

「はい、どうぞ」

「お菓子までいいんですか?」

「有り余ってるから気にしないで。手前の箱が一番消費期限賞味期限共に近いものだから片付けてってくれると助かるよ」

副会長の表情を見る限り、おそらく生徒さん達からの差し入れだろう。

人気者も大変だな。

他人事に考えながら、鞄から今朝実は俊に渡された生クリームの存在を思い出して、取り出して紅茶の上に軽く四巻くらいのせさせてもらった。

「ひ、樋坂君……?」

「はい?」

「何を、しているのかな?」

「えっ、ホイップ添えってやつですけど」

「…………ホイップ……添え……」

「美味しいですよ、やってみます?」

「遠慮しておくよ……」

「残念です」

副会長とは生クリーム仲間にはなれそうにない。特に募集もしてないけれど。

今日はこれを食べたら部屋に戻ろうかなあ……

「新入生歓迎会についてのプランニング明日9時からね」

「!、はい」

思ったことが顔に出ていたのか、明日のことを教えてくれた。ちょっと恥ずかしい─


mae ato



19/143 / shiori








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