「ここが仮眠室で、普段は会長専用ってところかな?たまーに蓮─会計が使ってるよ。セックスする場所がなかったときとか、探すの面倒なときに」

よっ、チャラ男。
って、違うか。

「じゃあ、こっちは……?」

「………………」

「?……副会長?」

「ああ、そっちはキッチン、で、あっちがシャワールームとお手洗い。好きに使ってくれて大丈夫だよ」

「分かりました」

「で、ここが書記の机。あとは見ての通り」

「はい。ありがとうございます」

なんだか資料が積み重なっているが、黙って片付けたほうがよさそうだ。見た感じ会長も会計もいないし、副会長は、わからないが、仕事が俺に回ってくるのは確信した。


「樋坂君」

「?、はい」

「一応、なんだけど、僕の予想ではウブな反応してくれると思ったんだよね」

笑顔でこの人は何を言ってるんだと思いながら、思いあたる単語を言ってみた。

「セックスですか?」

俺も真顔で何を言ってるんだってな。残念ながら雅也のよく分からない妄想話にすごい出てくる単語だ。あと精液どろどろとかよく聞いた。

あれ俺これ変な耐性ついてんな?

「もしかしてそれなりに相手してきたの?ランキングに上がるくらいだしね」

「ないですないです。女の子が好きなんで」

「!、本気?」

なかなか驚かれている。この人生徒会室じゃわりと好い人ではないなあ。

「嘘は言いませんよ」

「そっか。蓮が好きそう」

「………そうですか」

「紅茶淹れようか?」



話が飛ぶ人だな……!



mae ato



18/143 / shiori








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