「ここが仮眠室で、普段は会長専用ってところかな?たまーに蓮─会計が使ってるよ。セックスする場所がなかったときとか、探すの面倒なときに」
よっ、チャラ男。
って、違うか。
「じゃあ、こっちは……?」
「………………」
「?……副会長?」
「ああ、そっちはキッチン、で、あっちがシャワールームとお手洗い。好きに使ってくれて大丈夫だよ」
「分かりました」
「で、ここが書記の机。あとは見ての通り」
「はい。ありがとうございます」
なんだか資料が積み重なっているが、黙って片付けたほうがよさそうだ。見た感じ会長も会計もいないし、副会長は、わからないが、仕事が俺に回ってくるのは確信した。
「樋坂君」
「?、はい」
「一応、なんだけど、僕の予想ではウブな反応してくれると思ったんだよね」
笑顔でこの人は何を言ってるんだと思いながら、思いあたる単語を言ってみた。
「セックスですか?」
俺も真顔で何を言ってるんだってな。残念ながら雅也のよく分からない妄想話にすごい出てくる単語だ。あと精液どろどろとかよく聞いた。
あれ俺これ変な耐性ついてんな?
「もしかしてそれなりに相手してきたの?ランキングに上がるくらいだしね」
「ないですないです。女の子が好きなんで」
「!、本気?」
なかなか驚かれている。この人生徒会室じゃわりと好い人ではないなあ。
「嘘は言いませんよ」
「そっか。蓮が好きそう」
「………そうですか」
「紅茶淹れようか?」
話が飛ぶ人だな……!
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shiori
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