夜。

帰らなさそうな雰囲気を醸し出していた俊だったが、意外にもおやすみなさいと帰っていった。一安心。

そして今はさっそく雅也に電話している。
話題は勿論親衛隊についてだ。


「そういうもんなの?」

『……いいや、お前の親衛隊隊長だけだろう』

「えっ」

『それに、現時点ではソイツ以外にメンバーはいない』

「えっ」

『希望者はそりゃたくさんいるだろうがな』

「…………」

『隊長が許可下さなければ決まりはしない』

「ふーん……」

『切るぞ』

「えっ」

『何回目だその返事は』

「俺が寝るまで切らないで」

『…………稀に天然記念物化するのはデフォルトか?』

「て、天然記念物?」

『明日にでも食われてそうだな』

「…………そればっかだなほんと」

『失礼。さっさと寝てくれ』

「切るなよこれ約束な」

『30分は耐えてやろう』

「ありがとう、おやすみ」

『……おやすみ』

明日は新学期の挨拶っていう生徒会就任も兼ねての仕事が入っている。緊張すんなあ……


mae ato



13/143 / shiori








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