「どうですか?」

「うん、美味しい。美味しいけど、」

「けど?」

「生クリームはもうちょっと甘い方が好き。カスタードもかな……」

「分かりました」

うん。

……うんって…、俺はなんで普通に食べて感想言ってこの人と過ごしているんだ。この1年で順応性あがりまくった?


「甲斐凪さん、はえっと、どうやってここに……?」

「俊でいいですよ同い年ですから。それはよく覚えてません」

「そ、そう……」

「はい」

「あー……その、親衛隊って、何人……いるの?」

「…………二人もいります?」

「え?」

「あっ、いえ。希望者はたくさんいらっしゃいますよ」

「……そうですか……」

「はい」

にこにこにこにこ、とさっきから、というか最初から俺をずっとガン見してくるあたり、親衛隊というのは雅也に聞いていた以上にヤバイ存在なのかもしれない。

後で彼らは勝手に部屋に入れるものなのか聞いてみようと思う。


mae ato



12/143 / shiori








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