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ツナの心配はして頂かなくて結構です。
そもそもツナの体を骸さんに明け渡すつもりないんで。
魂胆が見え見えです。
少しくらい隠してください。

それと公園でいつも、なんなんでしょうか。
途中で止められると気になります。
教えてください。

鷹取君は昨日、ディーノさんと炎真君と会っていたんですね。
私もその日、ディーノさんを探しているロマーリオさんと会いましたよ。
ディーノさんが持っていた電話も壊れているのか、GPSで確認が取れないと、大変困っていたようでした。
黒曜にいたのなら、幾ら並盛を探しても見つからないは当たり前ですね。
アーデルハイトちゃんとも会ったのですが、彼女も炎真君がいないと心配していました。
私も一緒に探したい所だったのですが、外で持田…っていう同級生に掴まってしまい、言い争っていたら夕方になっていて、その頃にはディーノさんも炎真君も見つかっていました。
きっと鷹取君が送ってくれて、皆も助かったと思います。

さて。そんな訳で今日はディーノさんとロマーリオさんがいらっしゃいました。
日本に仕事があって来ていたようなのですが、それも終わったのでうちに寄ったらしいです。
ツナの体調もすっかり良くなっていて、一緒に二人を迎える事が出来ました。
母さんもディーノさんが格好良くてお気に入りなので、普段よりも料理に熱がこもっているようでした。
昼食を一緒に食べた後は、少しお話して、ドライブに行こうか、という事になりました。

私とツナとリボーン君は、ロマーリオさんと一緒にディーノさんの運転する車で、山の方へ連れて行ってもらいました。
夏は海も良いけど、やっぱり山も良いですよね。
景色も良いし、涼しいし、空気も美味しいし最高でした。
ドライブをする事もあまりないので「また来たいね」とツナと笑っていたらディーノさんが、「ツナとソラならいつでも乗せてやるぜ」と言ってくれました。
ツナは嬉しそうに笑っていましたが、私はロマーリオさんがいない時はディーノさんが運転する車には頼まれても乗りたくないなあと思ってしまいました。
ディーノさんは部下の方がいないと、本当にダメダメなんです。
鷹取君が言ったように、そこが可愛いと思う事もありますが、正直一緒にいるのは命がいくつあっても足りないので怖いです。

夕方、家に着く頃にリボーン君が「ディーノ、テメェしばらく泊まっていけ」等と提案し出しました。
最近休みなく働いてるらしく、たまには羽を伸ばしたらどうだ、との事です。
何か魂胆があるんじゃないか、と思ったのですが、ロマーリオさんは「良いじゃねえか、なあボス」と、その提案を飲んでしまいました。
夏休みなら、うちで過ごすよりリゾート地に行った方が良いのでは?と思ったのですが、たまには部下抜きでのんびりするのも必要だ、でもこいつ部下がいないとへなちょこだろ、なら俺達の所で過ごすのが一番だ。とか分かるような分からないような説明をリボーン君がします。
「おいおい、そんなの良いって」とディーノさんは言いましたが、ロマーリオさんは結構乗り気のようでした。

こちらとしては、部下抜きのディーノさんを泊めるのは正直不安なのですが、リボーン君が言いだした事なので、拒否権はありません。
それはディーノさんも分かっているのか、結局ディーノさんはうちに泊まる事になりました。
ツナも不安そうでしたが、「よし、今夜は語り明かすぜ」というディーノさんの言葉に不安も忘れ喜んでいました。
いい気なものです。

「大丈夫だ、お譲。何かあったらここに連絡をくれれば良い」私の不安が分かったのか、ロマーリオさんが連絡先をくれました。
恐ろしいです。
何かあっては困るのです。
そんな私の気持ちなど露知らず、ロマーリオさんは「じゃあ、頼んだぜ、ボンゴレ10代目、お譲!」と言い残しホテルへ帰ってしまいました。
ロマーリオさんが帰るなり、ディーノさんは早速転んで玄関のドアに顔を打ち付け鼻血を出していました。
綺麗な顔が台無しです。
すごく不安になりました。
でも鼻血を出していてもディーノさんは格好良かったです。

家に入ると、何故か困った顔の山本君と、その山本君を只ならぬ様子で睨みつけているビアンキさんがいました。
一体どうしたのか、と思っていると、ツナのベッドにはうなされている獄寺君の姿がありました。

どうやら山本君と獄寺君がツナに会う為遊びに来たら、ビアンキさんが出迎えたらしく、ビアンキさんを直視してしまった獄寺君が気絶してしまったそうです。
とりあえずツナがいないなら、帰ると、山本君は獄寺君を連れて帰ろうとしたらしいのですが、ビアンキさんが「隼人は私が看病する」と、山本君に噛みついて獄寺君を家に引き摺りこんでしまったとの事。
心配した山本君は、獄寺君が目覚めるまで家に上がっていたのでした。

何とか目覚めた獄寺君は、山本君の肩を借りて「跳ね馬…10代目に迷惑を掛けたら許さねえ」という捨て台詞と共に帰って行きました。
獄寺君は明日も来そうです。

その後は、夕飯にディーノさんが盛大にご飯をこぼした事と、ディーノさんが階段から3回転げ落ちた事以外は、とても平和に過ごせました。

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