7/24

MMさんって、料理がお上手なんですね。
私も今度料理を教わりたいです。
クロームちゃんの好きな食べ物を聞いてくれてありがとうございます。
脂っこくないものなんて、健康的で良いですね。
私も見習わなくてはいけません。

交換日記は、今まで通り夜に公園で待ち合わせての交換で結構です。
鷹取君には、家まで来て貰わなくて大丈夫なので。
というか。
来ないでください。

それと雲雀君とは付き合ってません。
仲の良い友達です。
……と、思っているのは私だけなんですが。
とりあえず、付き合ってる云々は本人の前で言うと、すごく怒るので気をつけてください。

今日は一日中家にいました。
というのも、ツナが風邪を引いて寝込んでしまったからです。
今日、私とツナは皆とプールに行く約束をしていたのですが、私一人で行くのも気が引けるし、ツナが可哀想なので電話をして断りました。

ツナは「折角楽しみにしてたのに…」とか「ソラ姉も俺の事なんか気にせず遊びに行きなよ」とか「京子ちゃんの水着…」と熱が出ているのにずっと喋りっぱなしです。
夏休みは始まったばかりだから、プールなんていつでも行けるよ、と励ましてもめそめそとしています。
余程楽しみにしていたようです。可哀想に。
とは言え、私も残念でした。
ずっと前から楽しみにしていたのは私も一緒です。
今頃皆楽しく泳いでるのかな、なんて思うと、気持ちが沈んでしまいます。
目の前でツナが嘆いているので、尚更です。
一緒に連れて行くはずだったフゥ太君やランボ君にイーピンちゃんもしょんぼりしています。
三人には、山本君とハルちゃんに頼むから行っても良いよと言ったのですが、ツナを置いては行けないと家に残ったのです。

気がつけば暗い空気になっていたので、フゥ太君達と遊んであげようかな、とも思いましたが「僕は良いからツナ兄を励ましてあげて。ランボとイーピンとは僕が遊ぶよ」とフゥ太君が気を使ってくれました。
ちっちゃいのに良い子です。

そんな私達を見て「お前ら、そんなに落ち込む事もないと思うぞ」とリボーン君が言った所で、家のチャイムが鳴りました。
お母さんに呼ばれて下に行くと、プールに行ったはずの皆がお見舞いに来ていました。
どうやらプールはツナの風邪が治ってからという事になったようです。
ツナは本当に良いお友達を持ったと思いました。

皆ツナの顔を見たがっていたので、ツナの部屋まで連れて行きました。
部屋に入るなり「10代目抜きでこいつらと出掛けるなんて、俺には出来ません!」「ツナさん!ハルが愛をこめて看病しますから、一緒にプールに行きましょう!」と、獄寺君とハルちゃんは大騒ぎです。
互いが互いにツナの看病をしたがり、すぐさま喧嘩が始まります。
いつもの事です。

了平君は「普段の鍛え方がなっていないから風邪を引くのだ!沢田!ボクシング部に入れば風邪も引かなくなるぞ!」とか、ここぞとばかりにツナを部活に勧誘し始めます。
京子ちゃんが困った顔でそれを止めつつ、ツナを労わります。
ツナの顔が風邪でなのか、京子ちゃんのせいなのか、よく分かりませんが真っ赤になっていました。
ある意味ツナに京子ちゃんは毒です。
でも嬉しそうなので良かったです。

そうして皆が暴れる中で山本君は、獄寺君とハルちゃんの喧嘩を宥めたり、了平君を宥めたり、買ってきた冷えぴたをツナのおでこにつけたり、入って来て暴れようとしているランボ君の相手をしたりと、大活躍でした。
しかも終始笑顔なんです。
さらには「皆でいると楽しいよなー」なんて言うのです。
出来た子です。
山本君が皆に好かれる理由が分るような気がしました。

1時間くらい皆で過ごして、あまり一緒にいると風邪がうつるからと皆が帰る事になりました。
渋る獄寺君とハルちゃんはさておき、私は皆を途中まで送りました。
別れ際に「ソラも風邪がうつらないように気をつけるんだぞ!」と、了平君に言われてにやにやしてしまいました。
何気ない一言でお腹いっぱいです。
やばいです。
なんだかもう、いても経ってもいられず、全速力で走って家に帰ってしまいました。
それだけ嬉しかったんです。
もう当分ケーキを食べれなくても良いです。
いえ、ケーキだけじゃなくご飯抜きでも平気です。
お腹っていうか、胸いっぱいです。
今なら空も飛べそうです。







私は何を書いてるのでしょう…。
ボールペンで書いたから消せないし…。

ともかく。
浮かれた調子で家に帰ったんです。
そうしたら玄関に入るなり、泣き顔のイーピンちゃんが腰元に抱きついてきました。
しきりにツナの名前を繰り返していたので、慌ててツナの部屋に行くと口から泡を吹いているツナがベッドで寝ていました。
ベッド脇にはビアンキさんと泣きながらツナを揺さぶるフゥ太君。

「おかゆを食べさせてあげたらぐっすり眠ったわ」

ツナの風邪は悪化しました。

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