*終始下ネタで下品なので注意*



■カラオケにて、忍と了平と持田の会話

「了平、誕生日おめでとう」
「おう、沢田。極限に感謝だ!」
「っつー訳で俺からのプレゼントだ」
「おっ、なんだなんだ。笹川、何をもらったんだ」
「極限に本だな」
「本〜? なんだよ、忍らしくもない……ってエロ本じゃねえか! しかも三冊もあるし」
「俺の厳選したヤツだから、実用性あると思うよ」
「真顔で何言ってんだ、お前」
「…………」
「こっちは真顔でさっそくめくってるし。っていうか、笹川もそういうの見るんだな」
「何言ってんだ、剣介。流石にそれは失礼だろ。了平だって男だ。健全な中学生だ! エロ本の一冊や二冊興味を持たない何て不健全すぎるだろ」
「それはそうだが、なんだかな……俺のイメージでは、笹川は何か違うんだよな」
「何が違うんだよ」

「……沢田」
「どうした、了平」
「これは、何が面白んだ」
「え、何。それじゃあヌケない?」
「?」
「え? え?」
「ほら! ほら見ろ! やっぱり笹川は、違うんだよ! 頭まで筋肉なんだよ!」
「冗談だろ、了平。流石に引くぞ。読んだ事無いとかなら別に引かないよ。入手経路が無いヤツもいるもんな。でも違うだろ、その反応は男子として間違ってるだろ。今は他人の目は気にしなくて良いんだぞ。「エロ本読んでるの、いやだキモイ、男子死ね」とか言う女子は今ここにいないんだぞ! ここには俺達だけなんだぞ!?」
「だからなんだ」
「本気か。本気なのか。実は鬼畜モノとかじゃないと駄目とかそういうオチじゃないのか」
「意味が分からん」
「了平、それはない。それはないわぁ……えー、冗談でしょ。女の子でも意味は分かると思うよ」
「やめろよ、忍! 笹川の眠れる性を目覚めさせるような事するな!」
「とりあえず持田が俺に失礼な事を言っているのは分かる」
「へっ、変な所だけ伝わるなよ……」

「ねえ、了平本気で言ってるの? 本当に何も感じない? それとも小説とか漫画派? もしくはまだ、辞書でエロイ単語見つけてついドキドキしちゃうとかいう段階?」
「何を言ってるんだ、お前は。俺は辞書が大嫌いだ!」
「君こそ何を言っているんだね」
「落ち着け、忍。笹川は多分アレだ。まだ小学生みたいなもんなんだよ。そっち方面は緩やかに緩やかに育っているんだよ。見守ってやれよ」
「そうなの? 了平。俺の言ってる事、微塵も分かんないの? 流石に冗談だよな?」
「訳が分らんぞ」
「お前、あれだ。不健康だよ」
「やめろ、忍。多分、こいつは、女子を好きになる所から始めないと興味を持たないと思うのだ」
「確かに了平、女子に興味持たないもんね」
「笹川は京子のような可愛い妹がいるから、女子をそういう目で見る事に無意識のうちに抵抗を感じてしまっているのかもしれん」
「お前うちの京子をいかがわしい目で見ているのか」
「ご、誤解だ」
「まあ、ともかく持っとくだけ持っとけ、了平。んでベッドの下にでも入れとけ。その年で何もないと、逆にご両親が心配するぞ」
「よく分からんが分かった」
「今時ベッド下に隠すヤツがいるのか。というか、笹川。興味ないなら一冊俺にくれ」
「おーい、人が渡したプレゼントを目の前で奪うなよ。っていうか京子ちゃん似の子はいないから、剣介向けじゃないと思うよ」
「ちょ、こら、何を言ってる忍」
「持田……やはり貴様京子をいかがわしい目で……表に出ろ! 今すぐ勝負だ!」
「えっ、ちがっ、ごかっ、ごかいっ、おい、待て、痛い、痛いって、笹川! 笹川ああああああああっ!」


〜完〜



何と言うか、ツナ、獄、山、骸はエロ本やらなにやら標準中学生並に見ているし興味もあるのだろうと思うのだけど、了平と雲雀は興味無さそうなイメージです。二人を美化しているとかいう話じゃなくて、何かもう、すっげー子供のまま育ってしまったと言うか、そんなイメージ。何かこの二人は常識のネジが飛んでいるような気がします。
骸はなんだかんだで物凄く中学生だと思うよ。

そして何より了平君がカラオケしている姿が一番想像出来なかった。ちなみに三人だけじゃなくて、この場には他にも友達が来ていると思われます。


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