「よう、雲雀!来てやったぞ!」
「呼んでないよ」
「なんだ草壁はおらんのか」
「君は本当に人の話を聞かないね。馴れ馴れしいにも程があるし」
「でも余所余所しい了平君っていうのもどうかと思うけど」
「僕には余所余所しいくらいでちょうど良いよ。なに、沢田ソラ。君も来たの」
「了平君を止めに」
「ならちゃんと止めておいてよ」
「無理でした」
「雲雀、ソラ!茶が入ったぞ!」
「勝手に淹れないでよ。咬み殺されたいの」
「望むところだ!」
「喜んでます」
「見れば分かるよ」
「おお、こんな所にクッキーがあるぞ」
「了平君。勝手に漁っちゃだめだよ」
「大丈夫だ。俺と雲雀の仲だからな!」
「そっか」
「沢田ソラ。そこは簡単に引かないでよ」
「ごめんなさい」
「とか言いつつソファに座らないでくれる」
「クッキーと日本茶は極限に合わんな」
「文句言うなら今すぐ出て行ってくれない」
「ごめんなさい。美味しいです」
「褒めれば居座って良いとは言ってない」
「お前ら随分仲良くやってんな」
「赤ん坊」
「おお、坊主。極限に美味いぞ!お前も食うか」
「おう」
「……ふん」
(わあ、大人しくなった)
「何じろじろ見てるの、沢田ソラ。咬み殺すよ」
「すいません」
(2011.05.12)