「雲雀君」
「沢田ソラ」
「さっき雲雀君の小鳥が持田の髪の毛を啄んでたよ。お腹壊しちゃうからやめさせた方が良いと思う」
「そう、分かった。そういう君もペットくらい鎖で繋いでおいてくれないかい。僕も草壁も迷惑しているんだ」
「うちはペットなんて飼ってないよ」
「おお!雲雀にソラではないか!何をしているんだ?」
「来た」
「了平君はペットじゃないよ、人間だよ」
「人間の皮を被った猿だよ」
「雲雀君って面白い事言うんだね」
「人が迷惑しているっていうのに、なんでそんなに楽しそうなの。凄く不愉快なんだけど」
「なんだなんだ。極限に話が見えんぞ」
「極限極限うるさい馬鹿に迷惑しているって話をしていたんだ」
「それは極限に困ったな」
「君は一度病院に行った方が良いよ」
「心配には及ばん!昨日病院に行ったばかりだ!」
「だったらもう一度病院送りにしてあげようか」
「よく分からんが病院まで送ってくれるのか?」
「君の場合、動物病院だけどね」
「何を言っているんだ、お前は」
「君こそ頭足りてないんじゃない」
「あ、雲雀君の小鳥が来た」
「いてっいてっなんだこの鳥っ、なんで俺の毛をむしるんだ!」
「小鳥さん。危険だよ。持田の髪の毛なんて食べたら頭悪くなっちゃう」
「ひでぇ」
「いや、酷くはない。ソラの言うとおりだ。髪の毛は消化に悪いし食い物ではない」
「笹川。沢田はそういう事を言ってるんじゃないと思う」
「了平君に変な事吹き込まないでよ。持田の髪の毛なんて一本残らず食われてしまえ」
「ひでぇ」
「ワオ、君って結構辛辣だね」
「持田にだけだよ。雲雀君には優しくしてるでしょ」
「しなくていいよ」
「なんだ。お前Mなの、風紀委員」
「咬み殺す」
「えっ、ちょあ、ま」
(2011.05.14)