「らんらんびゃくらんらん」
「ご機嫌ですね、沢田ソラ」
「また出た。本当暇な人ですね、骸さん」
「暇なのではありません。クロームの体を借りると決まって君と出くわすだけです。いい加減やめてください。もしかしてストーカーですか」
「それは私の台詞です。言っておくけど今日は用事があるから骸さんの相手出来ないんで」
「おや、デートですか」
「……」
「えっ、本当に?君が?クハハハハ!」
「なにその笑いどういう意味ですか。腹立つんですけど」
「ソラ!すまん、待たせたな!」
「了平君!」
「ほう、どうやら妄想ではないようですね」
「骸さんは私を何だと思っているんですか」
「ん?六道骸ではないか。何故お前がいるのだ」
「偶然通りかかったんです。お二人は今日どちらへ?」
「持田達とボクシングを観に行くと言ったら、ソラも興味があると言ってな。誘ったのだ。さあ、行くぞ。現地で持田達が待ってる」
「全然デートではないじゃないですか」
「放っておいてください」
「そうだ。骸も来るか?ボクシングは良いぞ。観戦した流れでそのままボクシング部に入部しろ!」
「そうですね。ボクシング部には入りませんが、暇つぶしについて行ってあげても良いですよ」
「別に来なくて良いです」
「暇だから行きます」
「暇じゃないって言ってたのに」
「そうでしたっけ」
「よし、暇だというのならばボクシング部に入部していけ!」
「嫌です」
「なら帰ってください。それかクロームちゃんを返してください」
「何ですか、その言い方。大体クロームは君の物ではありませんよ」
「ならばボクシング部に入部するしかないな!」
「意味が分からないし関係ないし学校も違うし嫌です」
(2011.05.16)