「あ!沢田ソラ!」
「え、誰ですか」
「あんた私の骸ちゃんにストーカーしてるんですって!?」
「はあぁ!?何の冗談ですか!やめてください!そんな事するくらいなら、ゴキブリと心中した方がマシです!」
「ちょっ、骸ちゃんとゴキブリを一緒にしないでよ!骸ちゃんと言ったらナッポーでしょ!」
「まあ見た感じはそうですけど」
「今、失礼極まりない会話が聞こえたのですが」
「あっ、骸ちゃん」
「げっ、六道骸」
「げっとは何ですか、げっとは」
「ていうか骸ちゃん。沢田ソラはストーカーしてないって言ってるけど、どういう事よ」
「おや。その割にはいつもいつもいつも目の前に現れるんですが。まさかまた照れているんですか、沢田ソラ」
「照れてません」
「私も照れてるようには見えなかったわ」
(何この子!骸さんと一緒にいる割にはまとも!)
「君、今失礼な事を考えてませんでした?」
「考えてました」
「否定しないんですね」
「とにかく沢田ソラ!骸ちゃんに手を出したらダメよ!」
「出しませんよ。てか骸さんもこんな可愛い彼女がいるなら私の所に来ないでくださ……私のいる世界から消えてください」
「君にあれこれ言うのも面倒なので、この際彼女でも何でも良いですけど、問題はその後です。何故わざわざ言い直したんですか。君は会う度にどんどん失礼になっていますね」
「もう、話はついたし帰りましょ。骸ちゃん」
「ええ」
「とにかく沢田ソラ!骸ちゃんは……骸ちゃんのお金は私のものだからね!」
「…………MM」
(これはひどい)
(2011.05.17)