▼プロローグ




ただひとつ誤算だったのは、”つまづいた”こと

長い間、手がかけられず浸食が進んだ遺跡が多いこの島

そのため、至る所に瓦礫が散乱している。


目の前の彼女にばかり意識を集中していたせいで、足元がおろそかになっていた。

あっ、と声を上げる暇もなく、派手に転ぶ


二人きりの海岸線に情けない音が響き、おそるおそる顔をあげると……美しいブルートパーズの瞳と出会った。


眼前に広がる地中海とおなじ色をたたえたその瞳に、一瞬心臓が止まった気さえした。






>>next

prev<<


top◎






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -