投げるのは豆だけです
ハチ「鬼は外ー!福は内ー!」
勘「福は内ー!鬼も内ー!悪魔は外ー!」
三「福は内ー!鬼も内ー!鬼の目玉ぶっ飛ばせー!」
いつも放送部が使っている空き教室に入ると大量の豆が飛んできた 明らかに顔を狙った攻撃にもはやため息しか出ない 慣れちゃダメなんだろうけどなー…
「節分か。それにしても色んな掛け声があるんだね」
ハチ「いやあの名前先パイ…豆ぶつけられてなんか反応ないんすか?」
「何を言ってるんだハチ?こんなんで困惑してたら放送部の先輩は務まらないぜ!それに厄除けの効果があるらしいじゃん?ちょっと痛いけど、そう思えばどうということはないさっ」
三「チッ」
「よっしゃ三郎、俺が直々にマンツーマンで豆まきしちゃるこっちゃ来いや」
雷「あー名前先輩!掛け声は真宗や各地方で違いあるみたいなんですっ調べてみるとなかなか面白いですよ!!」
「なんか説明くさい台詞を言わせてゴメンネ雷蔵」
勘「行事も面白そうですよー稚児行列とか!食満先輩好きそうですよねっ」
「勘右衛門…留ちゃんをロリショタ趣味みたいに言うなよ」
勘「違うんですか?」
「……え?」
勘「え?」
「………三郎!そういえば雷蔵達がいるのに兵助が見当たらないけどどうしたのかな!?」
三「兵助なら先パイを探してたんでもうすぐ来るんじゃないですか?」
「? 何か用かな」
ガラッ――
兵「…名前先輩」
「あ、兵助。俺を探してたんだって?何か用で」
ベチャッ!
「「「「「……………。」」」」」
一瞬視界が全て白になった 直後、独特の匂いと顔に冷たい付着物の感触、水がつたってシャツが濡れる不快感が一気にくる あぁ、もう……
「兵助」
兵「はい、先輩」
「なんで豆腐なのかな」
兵「豆腐の原材料は大豆なんで豆腐もアリかな、と。厄除けです」
「………そう」
ハチ「うわぁ…流石の名前先パイも怒るんじゃないか?」
三「だな。にしてもなんか…エッロいような」
勘「固形物で良かったねー」
兵「名前先輩」
両肩を掴まれ正面から見つめてくる兵助 その表情はどこかうっとりしている。えー だんだん顔が近づいてきて
ペロッ
兵「美味しいです名前先輩」
兵助は俺の頬に付着した豆腐を舐めたらしい
「あ…っ!うぁ…」
三「名前先パイ部活動中に後輩とイチャつかないで下さい」
「えっ…!俺ぇ!!?」
雷「……………………。」
「ちょっ雷蔵、無言で豆投げてこないで!痛っ」
その後、集中攻撃を受けて教室の掃除まで全て自分で済ませましたとさ。 泣きたい
*** 掛け声はウィキ先生を参照 なかなか興味深かったです
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