だいたいこんな日常
名前の朝は早い。 そして叔父を起こすことから始まる。
「さっさと起きて下さい!俺これから朝飯作るんで!!」 「うーん名前がおはようのちゅーしてくれたら起きれるかも」 「あ、明日からは山本さんにモーニングコールを頼むんですね。了解しましたー」 「おはよう名前。清々しい朝だね」 「最初からさっさと起きて下さいよ……」
文句を言いつつもこの作業は苦ではないらしい。 それからだいたい登校は長次と一緒にする
「長次、車道側は危ないからこっち側歩いて」 「……あぁ、有り難う」 「でねーこの間借りた本がもう凄くてさぁ身体中の水分が無くなるかと思ったよ…!それで思ったんだけどさ、あの時主人公は―、」 「あぁ……」
ひたすら穏やかな時間を送る んが、教室に着くと同時に小平太が突っ込んでくるので長く続かないのである
午前中の休み時間も休んでいられない。
「名前、暇だろう?茶室にこれらを置いといてくれないか。」 「いいけど…仙ちゃんの手伝いなら俺じゃなくても他の奴が」 「なんだ、何か文句があるならじっくりしっぽりと茶室で聞いてやるぞ?」 「ううん、俺が運んどくから仙ちゃんは教室でゆっくりしてるといいよ!」
「名前、今度空手部で試合があるんだが見に来ないか?」 「おー留ちゃんの勇姿是非とも見に行くよ!胴着姿も凛々しくてカッコイイよね!!」 「またお前は…じゃあ差し入れに飲み物を頼む。人数分、クーラーボックスに入れて持ってきてくれよ!!あ、バレー部も試合がどうとか言っていたから小平太に見つからないようにしてくれよっそれから試合に勝てたら…あー、その…」 「取り敢えず差し入れって何人分いるの?俺一人で持てる?それ」
「三郎ー居るかー?」 「名前先パイ!私に会いに来られたんですねっ愛の告白ですか!?」 「おー…お前それ毎回言ってるけど何なの?俺なんかつっこむべき?じゃなくてさ今日の活動俺不参加だから。よろしく」
いつもは3年の面子で昼飯を食べるのだが、たまに例外もある
「名前先輩…美味しいですか?俺の作った豆腐ステーキに揚げ出し豆腐、豆腐ハンバーグ、味噌田楽に水筒には豆腐の味噌汁が入ってます。注ぎますね」 「うん…美味しいけど、」 「おやつには高野豆腐がありますからね。どんどん食べて下さい」 「見事に豆腐尽くしだね…兵助」 「それで、いつにしましょうか」 「何が?」 「婚姻届は実はもう貰ってきてるんです。後は名前先輩が書くだけにしてあります。あ、でも先輩18才になってないので出すのはまだ先になりますね。同棲の前に先輩の保護者の方にお会いして、」 「……あ、もしもし勘右衛門?うん、また。笑ってないでちょっと来て」 「先輩…キス、しませんか?今なら誰もいませんのでその先も……」 「お願い勘右衛門早くきて今すぐきて」
そしてやっと放課後
「つ、疲れた……毎日なんでこう色々あるかなぁ」 「知るか。女難の相でもでてんじゃね?」 「洒落になってないよ火男君…」 「名前!!!」 「あ、小平太……」 「今から私は部活に行ってくるからな!」 「うん、今日も頑張ってねー」
ぎゅぅぅううう
「へへへっじゃあなっ!!」
「何なのお前らマジ爆発すればいいのに」 「実際にやってもらってみ?白目むいて中身出るかと思うぜ☆」 「ところで今日お前部活は?」 「不参加。スーパーの特売日なんだよ。後、今日は叔父さんが早く帰る日だから二人で洗濯と掃除を」 「お前叔父さん大好きだよな…」
こんな愉快で楽しい毎日を今日も名前は送っている。
おまけ
「………………。」
―――新着メール:28件
----- From斉藤 Sub(⌒ω⌒) ----- 次の電話に出なかったら明日、クラスに押しかけちゃうからね☆
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『やっほー名前君!元気〜?』 「何なの斉藤お前メールの量多すぎ怖いんだけど」
……愉快で楽しい?
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