「名前!どうだった?」

「小平太、いやー流石にもう身長は伸びなかったよー」

「そうか!私と長次は順調に育っていたぞ!」

「えっとそれは握力とか持久力とかそーいう…」

「いや!おっぱ「名前ー!!お前っ趣味悪すぎるだろ!!!」

「藪から棒に何なの留ちゃん。でも登場のタイミングはマジ良かったよマジGJ」

「もう留さんッ!廊下は走っちゃ駄目だよ。あ、名前君」

「いさっくんもお疲れ様ー」

「あとで保健室に湿布貰いに来なよ」

「なんだ名前怪我しているのか?」

「………知らなかった」

「大丈夫か!?」

「いやあの大丈夫、うん」

「でも上半身青アザだらけだったよ?」

「ちょっと待て!なんでそんなこと伊作が知ってるんだ!?」

「……………。」

「……………名前?」

「ちょっと!保健委員!いさっくん保健委員長でしょ!!」

「記録の手伝いをしてたんだよ。そんなことより!どうしてそんなにアザだらけなのに放っておくの!?」

「鈍いな伊作」

「ぎゃっ仙ちゃん!?」

「文次郎もいるぞ」

「………ふん」

「なんでお前が来るんだよ」

「五月蝿ぇ、別にお前に会いにきたわけじゃねぇ。俺はその…名前に」

「え、俺?」

「そんなことより小平太、バレー部のヤツがお前に用があるらしいぞ」

「そんなことなんだ仙ちゃん…」

「む?そうか!じゃあ私は行ってくるが名前!湿布なら私がはってやるからな!」

「え、あぁうん。有り難う小平太」

「いけいけどんどーん!!」

「(あのかけ声なんなんだろう…)」

「さて、元凶は去ったな」

「どういうこと?」

「……………。」

「名前、お前の痣は小平太の愛の証だろう?」

「あ、あい…っ!!?」

「うるせー文次郎叫ぶな気持ち悪い」

「てっめぇ言わせておけばやんのか!?」

「あぁやったらぁ!!!」

「(仲悪いなこの二人…いや逆にいいのか?)愛がどうかは微妙だけど…女の子にぶつかられて青アザとか格好悪いし…」

「………小平太なら仕方ない」

「止めてはくれないんだね長次」

「とにかくっ!それなら余計手当てしないと!!万が一ってこともあるんだよ?」

「小平太のタックルはそんな危険なものなの…?」

「愛が痛いな」

「言葉のままにね」


(とりあえず湿布は貰おうかな…)