サラスト萌え



※現パロ


立花先輩には彼氏がいる


「そ、それ本当?綾ちゃん…」

「よくは知らないけどー仲良い先輩はいるみたいだよー?」


用はそれだけー?じゃあまたねーと言いながら目の前でこの世の終わりといった顔をした友人カッコ俺カッコとじを気にかける様子もなく綾ちゃんは教室を出ていった。酷い、でもカワイイ。



「終わったよ俺の人生…良いことなーんもなかったなぁ。ちょっとくらいさちょっとくらい良い思いするようなことがあっても良かったんじゃないの?一つも浮かんでこないよ?もしかして俺って不運?…そういえばこの間善法寺先輩が何か言いたげな視線を俺に…いや違う俺は不運じゃない!立花先輩とか駄目で元々だし!これは失恋をバネにもっといい子見つけろよ!っていう神様が俺に与えた試練!そうだよねミキティ!!」

「知らん。激しくどうでもいい。ミキティって呼ぶな」

「ちょっとぉぉお!!失恋中の幼馴染みには優しくしてよぉおおお!!!」

「何が失恋だ!そんな大層なもんじゃないだろ!この間すれ違った立花先輩のサラストに見惚れてただけじゃないか!部活終わりで疲れてるんだ、着いてくるな」

「だってキレイな髪で良い匂いがしたんだもん……」

「タカ丸さんみたいなことを言うな」

「………。」

「………。」

「…三木、何処に行くの?」

「本屋だ」

「…参考書?」

「あぁ、もうすぐテストだからな」

「……あぁあー…」

「煩い、教えてやるから呻くな」

「三木…!」

「だいたい僕という幼馴染みがいなが「おや、三木ヱ門じゃないか」


三木が何か言いかけて固まった。誰だろうと三木の前の人を見る。


「………わぁ」

「ん?名字か。話は三木ヱ門から聞いている。私の名前は平滝夜叉丸!学年首席にしてかの有名なバレー部にも所属しているという文武両道っぷり!それだけでなくこの美貌!!まさに才色兼備とは私のために作られたような言葉…!あぁ、神は何故私をここまで完璧にお作りになられたのかぐだくだ…」


右手を自分の胸元におき、左手で前に落ちてきた艶やかな髪をかきあげる平さん。正直、何をそんなに力説しているのかはちゃんと聞いてないのでよく知らない。でも…


「綺麗だなぁ」

「そうだろうそうだろ…はぁ!?」

「……ぁー」


冷たい風にあわせてなびく髪にただただ見蕩れた


(立花先輩の次は滝夜叉丸か。というか学園のアイドルのこの僕が傍にいながらブツブツ)
(いっ良い趣味をしている幼馴染みじゃないか三木ヱ門!)
(滝夜叉丸煩い)


***
タッキーごめんね



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