恋心フィルター



※現パロ


「おはよう!雷蔵くん」

「名字さんおはよう、いつも早いんだね」

「……はよー」


朝、雷蔵くんが登校する時間に合わせて家を出てちょうど、下駄箱で朝の挨拶を交わす。
あぁ…!朝からとっても爽やかな笑顔!!可愛い!!カッコイイ!!
いつも早めの登校の雷蔵くんと一緒に教室に入るとちらほらとしかクラスメートがいない。一人一人に笑顔で挨拶をする雷蔵くんを眺めつつ、ルンルン気分で自分の席につく。今日も一日良い気分で過ごせそうなのに隣の席のヤツのせいで幸せが4分の1くらい減る。


「ちょっと、せっかくの清々しい朝なのにガンつけてこないでよ鉢屋」

「…私と雷蔵に対する態度の差についてはまぁ、いい。いっそ清々しいくらいお前は雷蔵しか見てないしな。今さら媚びてこられても扱いに困る」

「はぁ?なんであんたに媚びる必要があるのよ」

「あのなぁ名前は当たり前みたく私と雷蔵を見分けてるが、普通は『雷蔵くん…!え、三郎くんだったの!?ゴメンナサイ…でも本当によく似てるんだね。何か見分ける方法とかないかな…?』みたいな感じだぞ?しかも私にもアピッてくる」

「うん、まず無駄にクオリティの高い声真似がキモい。今の、同じクラスの高橋さんだよね」

「当ったりー。キモいって言うな」

「それに見分けるなんて簡単だよ」

「…へぇ、ポイントは?」


少し私の方に乗り出してきた鉢屋ごしに雷蔵くんを見る。私の席が窓際で彼の席は同じ列の廊下側なのだ。雷蔵くんはクラスの男子と話終えたところみたいで目が合う。
にっこり、笑ってくれた


「雷蔵くんって鉢屋と違ってキラキラしてるんだよ」


にやけ面のまま鉢屋にそう返してやった。


(なんかムカツク)
(鉢屋ちょーうざい)
(二人で何話してるの?あまりにも仲良さげで声かけるの迷っちゃった)
(ごっ誤解…!)
((ざまーみろ))


***
きらき雷蔵
雷蔵の笑顔は100万ボルト…!
ルンルン気分って通じますよね…?
因みに夢主ちゃんの脳内では常時鉢屋は除外されます。雷蔵くんと私、なんです 三郎がいても(笑)




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