「あんたホントばかだねー、それはマジない」
「うっせー、お前も同じようなモンだろ」
「お前と一緒にすんなし、定期テストで5点とか聞いたことないから」
「じゃあお前何点だよ」
「12点」
「マジかよ…」
「5点も12点もどっちも変わんないっスよ!2人とも追試じゃないっスか!」

先ほど数学のテストが返却され、その点数を青峰と話していれば、通りかかった黄瀬につっこまれた。

「2人ともホント…なんつーか、仲良いっスよね、付き合ってんスか?」

黄瀬の言葉に、あたしは青峰を見上げるがその横顔しか見えなかった。
青峰はすぐげっそりとした表情になる。

「こいつと付き合うとかマジないわ、まず女じゃねぇ」
「…あたしだってこんな色黒嫌だわ」
「んだとてめー」
「うっせぇ巨人、駆逐すんぞ」
「あ、お前新巻読んだか?やばかったぞ」
「え、まだ読んでない!貸してよ」
「俺も借りたんだよ、集めてんだから買えよ」
「じゃあ今日本屋行こ」
「なら俺も行くわ、ついでにマジバ寄ってこーぜ」
「ポテトLサイズ奢りだかんね、アホ峰」
「わーってるよ、バカ女」
「バカはお前だ」

「…なんだかんだ仲良いんじゃないっスか、付き合ってないのが不思議っスよ」


そうだね、あたしたちは仲の良いおトモダチ。

でもね、ほんとは好き。
大好き。


もしそう言ったら、あんたはどうする?






隠す
(気付いて、なんて)
(ただの怖がり)




2013.11.2





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