「ねー藍、キスして?」
「どうして」
「どうして、って…してほしいから」
「キスなんてお互いの唾液を交換して免疫力を高めるだけでしょ。ボクには免疫なんて必要ない」
「そーゆーこと言わないで!免疫力高めたくて言ってるわけじゃないってば」
「じゃあ何」
「藍のことが好きだから…」
「ふぅん…で?今してほしい理由にはなってないよ」
「………」
「見て分からない?ボク今作詞中。邪魔し、んっ!」
「……っ、藍のばーか」
「………」
「ちょっとくらいわかってくれても、えっ、ちょっ!」

ドサッ

「な、なんで押し倒してんの…?」
「…まったく、君こそボクのことをちょっとくらいわかってくれてもいいんじゃない?」
「え、藍、んんっ…!」
「ちゅ…っ、…ボクだって一応男だからね。煽ったの君だし、文句も反論も聞かないから」
「あ、ちょ…ん…」
「あーぁ、これじゃ今日仕事進まないね」
「藍のっ、ん…せいで、しょ…!」
「何言ってんの?君がキスしたからでしょ?」




重ねる
(それは合図)
(もう止まらない)



2013.7.9








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