大好きで大好きで堪らなくて。
その切れ長な瞳も、サラサラの金髪も、誰にでも優しく親しみやすい性格も。
全部全部大好き。
視界に映すだけで心臓が跳ねて、胸がきゅうっと締まる。
他の女の子と話してれば死ぬほど苦しいのに、話しかけてもらえると緊張しすぎて上手く話せない。
けど話しかけてくれた、それだけであたしは幸せになれる。
メンズ向けだったとしても彼が出てる雑誌は毎月欠かさず買う。
表紙を飾ったときなんかは3冊も買って、永久保存。
周りの目を気にする私でも、その雑誌を買うときは妙に堂々としてたり。
そんな度胸はあるくせに、自分から話しかけにいくことは出来ない弱虫な私。
毎日見れるだけで幸せを感じてしまう。
そんな自分に嫌気がさす。
どうやったら、この気持ちが彼に伝わるのだろう。
どうやったら、この想いが彼に届くのだろう。
好きで、好きで、誰よりも好きで。
溢れんばかりの想いを伝える勇気がない。
もどかしい。
悔しい。
ああ、どうしたらいいの。
胸が苦しい。


「あれ、どうしたんスか?」



黄瀬くん、愛してる。



焦がれる
(死ぬまで君のことを考えていたい)



2012.12.10









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