淘汰の国のアリス | ナノ

ノックも無しに出入り口の扉が開いた。
「ほら、噂をすれば…」
ルジェが一歩距離を取る。
「御主人様。客人の好みそうなものを独断思考で選ばせていただきました。」
白いミディアムの髪に長い前髪をピンで分けている。メイドというよりゴスロリ風の衣裳で、頭部には正真正銘の兎の黒い耳が生えている。

ほほう。後お前はいい加減ノックしてから入る事を覚え…」
「覚えてはおります。しないだけです。」
真顔でジョーカーは「しろよ」と心の声で呟いた。ノアの手にはビニール袋が提げられている。
「それから御主人様。例の通路は無事に開放完了とのこと。現在1名が既に通過されたようです。」
「本当!?」
それに食いついたのはルジェだった。
「私行ってみたかったんです〜!なんせこの国ではお目にかかれないものが多々あると聞いて…」




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