トライアングル?
※微本誌ネタバレ
「……あの、真黒さん」
「なんだい善吉君?」
「…あれはなんですか?」
善吉が震える指で指す先。
そこには二人の男女が見つめ合うどこが睨み合っていた。
肌を刺すほどの殺気を放ちながら。
「だから善吉君に会わせてくれと言っているんだよ。殺していいかい黒神さん」
「生憎だが善吉に会わせる訳にはいかないな。生徒の安全を守るというのも生徒会長の勤めだ。そして私は貴様に殺される理由が無い」
「なら善吉君を僕にくれたっていいだろう、僕は大事にするよ」
「断る!それだけは譲れんのだ!」
「あっはっは、よくある漫画の展開だよ善吉君、君はあの死闘の後見事普通の漫画らしい普通のヒロインになれたのさ!」
「なるか!!
………あの、なんで男の宗像先輩が男の俺の所に来てるかも気になるんですが…普通はめだかちゃんがこの立ち位置にいるべきじゃ…」
そうだ。ベタだが普通はそうなる筈。しかしあの宗像はひたすらに善吉に迫ってくるのだ。
「宗像君も僕の妹も"異常"(アブノーマル)だからね、性癖だって普通じゃないさ」
「異常をこの意味で使っていいんすか…」
「異常な人間は関わりを求めるものなのさ、めだかちゃんと宗像君は偶然求める普通が同じだけだっただけだよ」
と、言うわけで、と。
「中間を取って善吉君、僕にしとく?」
「は!?」
「殺す」
「お兄様!」
だって僕も異常だしと笑う男に、刀と鉄拳が向かって来た。
end
……………
善吉受けが大好きです(笑)