落下音3校庭へ。 | ナノ 「チサト!!!」
私は校庭へ駆け、屋上にいるチサトへ叫んだ。
「ば、」
「えっ」
チサトが、なにか呟いたような気がした。
それは私にきた衝撃で聞こえ無かったけど…多分、
「馬鹿!来たら危ないよ!」
って言ったんだと思う。
だって、チサトは優しいから。・・・でも、死ぬのは嫌だな・・・。
「ぎゅぶっ、」
「ぐぇっ」
短い悲鳴が上がる。チサトが私の頭上に落ちてきたからだった・・・。
独りは、いや。
「馬鹿な子だね。下にいたら危ないってわからないのかな?
・・・まあ、計画通りだから、良いんだけど。もう、ひとりじゃないから。」
バッドエンド『計画通り』
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