落下音3−a2 | ナノ
「漫画読んでいる時、ああいうシーンを見てもああよくあるなって…古典的だな、ぐらいにしか思って無かった。
自分はそんなこととは関係ないって…。
でも、違った。
現実でもあって。よくある古い手でも凄く苦しくて…!」
吐く息が荒いことを、なるべく悟られ無いようにして走り続けて、やっと着いた。
夜の学校はなにか怪談の突き落とし幽霊とか人体模型のあいうえお太郎くんでも出てきそうで怖い。
でも、そうも言ってはいられない。
親友の…人の命がかかっているのだから!
上を見上げると、黒と白に彩られた空に、黒い影があった。
暗くてよくはわからないけど…チサトだ。
「それで…、もう、生きていたく無いんだ。だから。…死ぬことにした……。」
「!だっ…ダメだよそんなの!絶対駄目!!」
「…もう決めたから。
………今までありがとう。」
こっこのままじゃチサトが死んじゃう…!!?
私は……。

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