落下音真エンド。 | ナノ
グシャッ、ぐしゃっ、ぐしゃっぐしゃっぐしゃっぐしゃっぐしゃっg
!!?な、なに!?
さっきの、嫌な・・・ナニかが遠くで潰れたような音が、
私の脳内で、なんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんども繰り返されている。
止めたくても、止められない。
別のことを考えようとしても、音量をいくら大きくして曲を聴いても、だめ。
「うあ・・・あああぁあああ・・・っ!?」
勝手に、音声が繰り返される。
勝手に、脳内でぐちゃぐちゃになったチサトが、想像される。
もう、頭がどうにかなりそうだ。
深夜なのに、私は狂ったように叫んだ。
いや、もう狂っているかもしれなかった。
私は、叫びながら走った。何処へ向かうともせずに、ただはしった。
いい加減にスタミナが切れてガクッ、と、糸を切られた操り人形のように崩れ落ちる。
ここは、どこだ。

わかっているじゃない。

・・・学校だ。
チサトの、学校。
あは、あはは・・・なんか、さっきから鉄臭いなあ、なんだろう。
うるさい、うるさいよ。さっきからぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃって。
しかも、さっきより音がかなり大きくなってない?
校庭に、
誰かが<『いる』『た』>。
『いる』が、正しいのかな?そこに誰かいる。寝てる。
『いた』がただしいのかな。そこに誰かの××があるよ。いのちはないよ。眠っている。
近づくなって頭で言っているのに、足が動く。
みた。
さけんだ。
かいだんをあがった。
ここはよんかいおくじょう。
とんだ。



『落下音は正常に登録されました』真エンド。

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