看病早1 | ナノ
魘されているせいかもしれないが、息が荒いし顔色も悪い気がする。
熱でもあるのでは・・・。
「・・・うわ熱い。何度あるんだ?」
一応谷在家の額に手を当てて熱を測ったが、結構熱い。
少なくとも微熱ではないことは確かだ。
「起こさん方が良いな、とりあえずセッティングをしないと・・・。」
台所へ戻り、水とポカリスエット、体温計。それに着替えとタオルと謎のボタン(R)を持って再び寝室へ。
取り敢えずそれらを谷在家の枕元の小さい机に置く。
そしてご飯を食べ、ちゃっちゃと支度を終え(何時もと比べると驚異的なスピードといえる)た。
寝室へ行き、未だ寝ている谷在家に書き置きをする。
"谷在家は熱があるようだから置いていく。
昼休みに巡察がてら行くから昼飯の心配はしないで良い。
水分補給を怠るで無いぞ。
無理して来るなよ? お色気刑事。"
文にちょいちょいっと絵を描いてつけ足し、机に置く。
少し後ろ髪をひかれる思いだが、まあ仕方がない。
「しかし気が付かなかったな・・・。」
家の鍵を閉めながら呟く。
そんな素振りは見なかったし・・・いや、見せなかったのか・・・。
「少しはこういうところで頼ってほしいものだよ。」
風邪はひき始めが肝心だというに。
ウチは署へ向かった。


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