11月11日(木)23時10分 の追記
分からない
「ねぇ、ハヤト君聞いてる?」
何故か俺はこの寒い中玄関先で、何故か同じジムリーダーである千里眼を持った修験者(最も普通の人から見ても同じ修験者が見ても120%修験者だとは考えもしないだろう)で、日の光を浴びて鮮やかに輝く金髪に、1年を通して外しているところをほとんど見たことのない、もはやトレードマーク状態のマフラーを身に付けたマツバと対峙している
マツバはお菓子等の入ったコンビニ袋を持ってムカつくほどに爽やかな笑顔で立っている
「一体何の用だ」 「さっきから言ってるじゃないか、ハヤト君とポッキーゲームをしに来たんだよ」 「だからなんで俺がお前とポッキーゲームなんてしなければならないんだって聞いてるんだ」 「まあまあ、取りあえず寒いから中に入れてよ」 「勝手に人ん家に入るな!」
俺の意見を全く無視してズカズカと家に上がり込むマツバ
(この腐れ修験者め……)
そう心の中で毒づきながら家の中に戻るとすでに炬燵で寛ぎながらコンビニ袋の中からポッキーを取り出して食べ始めるマツバが見えた
「で、何でいきなりポッキーゲームなんだ?」 「ハヤト君は今日が何の日か知らないのかい?」 「今日?」
今日は11月11日で8日の良い歯の日や22日の良い夫婦の日でもない、ただ1が4つ並んでるだけで特に語呂合わせも思い付かない 暫く頭の中に疑問符を浮かべている俺の前で何やらゴソゴソと動いていたマツバが口を開いた
「はい、時間切れー」
そんな軽い調子の声と同時に口の中に小さくなった食べかけのポッキーを突っ込まれる 抗議の声を上げようと口を開くと声を上げるスキもなく唇に柔らかい物があたる、そのまま開きかけのままだった口の隙間から舌をねじ込まれ炬燵や室内の気温で多少溶けていて口の中でさらに溶けたチョコと、唾液で柔らかくなった棒状の部分と一緒に掻き回される
口の中で混ざって溜めきれなくなったソレを飲み込み息苦しさを訴える為に手で肩を押す どうやら満足したらしいマツバの口が口の端に少し零れたソレを舐めとり離れていく
「……っに、しやがんだ…この、ド腐れ修験者………!!」 「うん、美味しかったね」 「そんなこと聞いてねぇ!」 「え?ポッキーもそうだけどハヤト君のくちb「それも聞いてねぇぇ!!」 「じゃあ何を聞いてるのさ」
本当に分からないといった感じのマツバに呆れつつ
「何でこんな事したか聞いてんだよ!」 「え?何でって今日はポッキーの日だからだよ」
だからポッキーゲーム、と笑顔で言ってくるマツバの顔を睨み付けながら ポッキーゲームはそんな遊び方じゃなかったはずだと考え、てか今日はポッキーの日だったのかとあの長細い形を思い浮かべていると 「一度やっておきたかったんだよね」 と言いながら別の袋からまた別のお菓子を取り出し炬燵の上に広げ始めたムカつく程に上機嫌なマツバに隅の方に追いやられた蜜柑を投げ付けた
今日は何の日?
書いてるこっちが恥ずかしくなる程の山もオチも見当たらない小説……
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