2


「ほんとうに?」
ガールは呟いた。
「ほんとうに」
クロトンガリは言った。





大きなクジラだった小さなクジラは、もうみんなに紛れてわからなかった。
「ほうら。もうおんなじさ」
もう、わからなかった。


「わたし、行くわ」
「そうかい?」
「もういいの」



「ここもじき平らになってしまうからね」
「あなたも」
「そう。ここでは、さよなら」
「さようなら」





- 2 -


[÷] | []



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -