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MEMO

2018/02/18
原作は、誰もが持ってる心の傷を包帯を巻いて手当てすることで救われる人がいるんじゃないかと、街に包帯を巻く活動を始める若者たちの、若者らしい悩みや葛藤や未熟さを持ちながら描かれる暖かいお話です。地方が舞台で、あくまで緩やかな時間の中で葛藤する若者たちがとてもじんわりきます。時折入る挿入歌がまたとても良くて。面白い!とか青春だな〜!とかそういう感想を抱くような若者映画ではなく、見守りたくなるような雰囲気のある映画だと思いました。
今回この映画を観て良い話だなあって思っただけじゃなくて、連動して思い出した作品がありました。包帯クラブと同じく柳楽優弥さんが主演だった『誰も知らない』という映画です。柳楽優弥さんが一躍有名になった映画ですね。こちらはかつて本当にあった巣鴨子供置き去り事件を題材にした どちらかというとショッキングでとてもずっしり来る話で、ハートフルとは程遠いような映画でしたが やっぱり映画の中に流れる穏やかな空気感が似ている気がします。
『誰も知らない』を何故思い出したかって、柳楽さん主演て点や映画の空気感、っていうのは勿論あるんですけど、包帯クラブの「人の傷を知る」というテーマと 巣鴨子供置き去り事件を演じた柳楽さんがリンクしたからです。何だか偉そうな口ぶりになってきちゃいましたね、評論家を気取りたいわけじゃないので気軽に読んでくれたら嬉しいですすみません…(´・ω・`)
『誰も知らない』という映画は、母親に置き去りにされた小学生から幼児までの幼い子供たち兄弟4人のアパートでの暮らしを描いた映画ですが、何度も言うようにノンフィクションです。映画はあくまで穏やかに描かれ、重たいシーンも淡々と時間の過ぎていくようなつくりの雰囲気のある作品ですが、モデルになった事件は(私は当時の事件を知らない世代なのでちょっと調べた程度ですが)本当に残酷なものでした。
この映画公開当時、柳楽さんは中学生だか小学生で、でもその歳で この現実に起きた母親に置き去りにされた戸籍さえ無い子供たちを演じたことは とてつもないことだったんじゃないかと思ったんですね。役者さんは演じるということは演じるその人の人生を生きることだなんて表現をよくされますが、別の人の人生を生きるということは、その人の痛みも知ることなんだよなとふと思ったのです。それはきっとフィクションでも同じことな気がします。
『誰も知らない』は、とても好きな映画ではあるのですがやっぱり観るのにはとても勇気のいる映画で、多分わたしはもう1度観ることは出来ません。具体的な内容はそこまで覚えてもないし、観た当時わたしも子供だったからっていうのもありますが、それほどに強烈に2度観ることを躊躇う印象が残ってるんです。観る側にもエネルギーがいる物語、これを演じる人たちは一体どんなエネルギーを使うんでしょう。わたしは昔から俳優やアイドル好きのただのミーハー者ですが、それでもこういうエネルギーに触れる時、作品の中を『生きる』役者さんにだから惹かれてしまうんだなあなんてしみじみ思ったりします。上手く言えないですけど!何だか結局わけ分からないですね!(笑)すみません、、(笑)

『誰も知らない』とは全く違った映画ですけど、『包帯クラブ』にもやっぱり役者さんたちのエネルギーを感じる映画だと思いました。くだらないなあ、綺麗ごとだなあって感じる人もいるような話だとは思います。それでも、そのくだらなさに救われるものも沢山あるんじゃないかなあと、綺麗ごとって実は馬鹿に出来ないんだよなあと、そんな風に思える映画でした。

今では古い映画のカテゴリーに入ってしまうかもしれませんが、気になった方は是非観てみてください。個人的には、今は色気!って感じの石原さとみさんの若かりし初々しい可愛らしさはマジでたまんないです。女性は人生一度は願うであろう夢は例に漏れずわたしだって抱きます。石原さとみの顔になりたい人生だった!!!以上です!(笑)