乙女は街へ買い物に | ナノ
『ブランデーをひと垂らし、それと大匙山盛りの愛情だよ!』


  ありがとうございます。そんな台詞にひらひら手を振るコックさんとおわかれして、選んだのはビターチョコレート。それと洋酒のコーナーにもいかないと!
  なんだかワクワクしてきたなまえは緩む口元をなんとか抑えて、足取り軽く歩き出すのであった。

「あ。」
「どーしたよペンギン。」
「なまえちゃんじゃん。」
「ん?…あ、ホントだな。にこにこしてご機嫌そうだな。」
「だな。」
「恋人にプレゼント、するんだろうな…。」
「だなー…。」
「……チョコくれる彼女欲しいな。」
「言うなつらい。」
「…でもっておれの隣はシャチか…」
「そのままバットで打ち返してやるぜその台詞。」


選択肢

「…あ、お嬢ちゃんレジに行ったな。」

「おや、ラッピングコーナーも見てるな。」
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