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「あの〜…授業始めてもいいですか…?」
いけねっ!!
もう次の授業の時間ダ…
「あ〜オレ達 今日は早退しま〜ス」
『えっ?刻くん?』
オレは二人分の荷物を持ち奈々チャンの手を引いて教室から出た
そして 近くのカフェへやって来た
『うわぁ〜っ!!これ 美味しいなぁっ』
幸せそうにケーキを食べる奈々チャンに 自然とオレの頬は緩む
『幸せだなぁ』
「なら もう一個食べていいヨ」
『違うのー、こうやって カフェでお茶する普通の日常でも
大好きな人が一緒にいるだけで
こんなにも幸せだなって思えるの。
だから奈々は凄く幸せ者だなあって思ったの』
ニコニコと本当に幸せそうに微笑みながら言う奈々チャン
ホント完敗だワ
「じゃあオレも幸せ者だネ」
オレの言葉に 嬉しいなぁ
なんて頬を染めながら言う奈々チャン
オレはこの幸せな日常を絶対に護ってみせると心に強く誓った
「そろそろ帰ろっか」
『はーい』
手を繋いで歩く帰り道
そんな¨いつものこと¨でも奈々チャンはまた オレの大好きな幸せそうな顔をした
ー ノンストップ超特急恋愛 ー
止められない加速し続けるスキの気持ちが、溢れ出るまで後数秒
オレは、奈々チャンを強く抱きしめた。
→あとがき
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