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目を覚まし、朝ごはんを食べてから お弁当を作る、いつものように 美衣が迎えに来て、いつものように学校に登校する…はずだった…


今日は いつもと違って、玄関で私を待ち伏せる………赤ん坊…


「お前 一人暮らしなんだってな」

『はい、まぁ…両親は仕事で海外にいるんで…』


ついこの前までは、私も一緒にイタリアに居たけど、やっぱり日本が恋しくなって 一人で帰ってきた。


いや…そんな説明どうでもいい。とりあえず、あんた誰?


「お前、ファミリーに入れ」

『ファミリー?…もしかして、君って…孤児?』

「ちげぇーぞ」

『じゃあ、家族のところに戻んなよ』


そろそろ美衣が迎えに来る、その前に帰ってくれないかな…


「ファミリーはマフィアのことだぞ」

『マフィアごっこは他所でお願いします』


イラっとしながら そう言えば、その赤ん坊は 私に拳銃を向けてきた…

そして、本物だぞ と言って 赤ん坊は、一発ぶっ放した…私の家で…


「ちなみに雲雀もファミリーの一員だ」


え?マジで?じゃあ入ろうかな〜
なんて軽い気持ちで思った。

だけど、マフィアはちょっとなぁ…


なかなか首を縦に振らない私に苛立ったのか、赤ん坊は 私の頭に銃を突きつける


『入らせていただきます』


焦ってそういえば、赤ん坊は 満足したように笑い、家を出て行った。






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