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「帰るよ」

『何処に』

「家に」

『誰の』

「奈々の」


最近やたらと私の家に入り浸る恭弥くん…

別にいいよ?嫌じゃないしさ。だけど あたかも自分の家のように 言わないでよね…


「沢田綱吉 獄寺隼人 山本武、君たちには それなりの罰を与えないとね」

「ひぃっ!!…ば…罰って…」

「明日 朝一で応接室に来なよ。来なかったら…咬み殺す」


そんな恐ろしい台詞を吐き捨てて、恭弥くんは 私の腕を引いて 外に出た。


『あらあら、嫉妬?』

「うるさいよ」


うるさいなんて言いながらも その表情は 明らかに図星だ。つくづく可愛いよね、恭弥くんって


『私、山本くんの所に嫁ぐかもよー』

「そんなの僕が許すと思うの?」

『さぁねーどうだろう?』


バイクに乗っているため 後ろ姿しか見えないが、明らかに不機嫌な恭弥くんに ちょっとイジメすぎたかな?と思って 腰に捕まる腕に力を入れた。そうすれば、これまた 後ろ姿しか見えなくても わかる。

あ、機嫌 良くなったな。ってね










苦労人


私の家に泊まっても、いつもの如く 私より早くに学校に行く恭弥くん。

昨日のことが心配で 朝一で応接室に行ってみれば…

ピクリとも動かない 三人が倒れていた…


『恭弥くん……やりすぎ…』





→あとがき

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