2
『おいしーっ!!』
「武の友達ってんなら大歓迎だ、たくさん食ってくれよ』
今朝の沢田くんとの会話を聞いていた山本くんが、なんなら今日来るか?って言ってくれたから お言葉に甘えて お寿司を食べに来た。
やけにニコニコしている 山本くんのお父さんは 表情通り上機嫌で、奢りだ!なんて言ってくれた。何故なのか 理由は知らないけど…
「いやぁーおじょうちゃん みたいな子が、嫁いでくれりゃあ 文句ねぇんだけどなぁ」
『…へ?』
「お…おやじ!やめろって!」
あらあら、なんだか私ったら 嫁候補にされたみたい…
『こんなに美味しいお寿司が毎日食べれるなら、寿司屋の息子のところに 嫁ぐのも悪くないかもー』
「おっ!いくらでも食わしてやるぜ」
「なっ!…奈々まで 何言ってんだよ///」
なんだコレは…山本くん…可愛いじゃないか!
照れちゃってさぁ〜、ちょっと 恭弥くん並みに きゅんっとしたよ?
「今日は応接室に来ないと思ったら…こんな所にいたの?…奈々」
『…………は?』
「ヒっ…ヒバリ?!」
山本くんが 驚いて叫んだせいか、あっちで子供達と騒いでいた 沢田くんや獄寺くんも 一斉にこっちを見て固まっている。
あのさ、私…GPSでも 着けられてるのかな?
.
[ 28/34 ] [*prev] [しおり] [next#]
|