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『おいしーっ!!』

「武の友達ってんなら大歓迎だ、たくさん食ってくれよ』


今朝の沢田くんとの会話を聞いていた山本くんが、なんなら今日来るか?って言ってくれたから お言葉に甘えて お寿司を食べに来た。

やけにニコニコしている 山本くんのお父さんは 表情通り上機嫌で、奢りだ!なんて言ってくれた。何故なのか 理由は知らないけど…


「いやぁーおじょうちゃん みたいな子が、嫁いでくれりゃあ 文句ねぇんだけどなぁ」

『…へ?』

「お…おやじ!やめろって!」


あらあら、なんだか私ったら 嫁候補にされたみたい…


『こんなに美味しいお寿司が毎日食べれるなら、寿司屋の息子のところに 嫁ぐのも悪くないかもー』

「おっ!いくらでも食わしてやるぜ」

「なっ!…奈々まで 何言ってんだよ///」


なんだコレは…山本くん…可愛いじゃないか!

照れちゃってさぁ〜、ちょっと 恭弥くん並みに きゅんっとしたよ?


「今日は応接室に来ないと思ったら…こんな所にいたの?…奈々」


『…………は?』

「ヒっ…ヒバリ?!」


山本くんが 驚いて叫んだせいか、あっちで子供達と騒いでいた 沢田くんや獄寺くんも 一斉にこっちを見て固まっている。


あのさ、私…GPSでも 着けられてるのかな?





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