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体育祭の翌日、結果は薄々わかっていたけど、セーラー服は、やっぱり嫌だな…なんて思いながら 朝一で応接室に来れば、私を待ち構えていたのは セーラー服じゃなくて、学ランをモチーフにした可愛らしいプリーツスカートの制服だった。


『あれ?』

「特注品だよ」

『わざわざ?』

「セーラー服は嫌みたいだからね」


私の為に わざわざ、こんな可愛い制服を特注してくれたのかと思うと顔がニヤけてしまう。

あーもう、恭弥くん 優しいなぁ!


『どう?似合ってる?』


恭弥くんのマネして 上着を肩にかけてみたよー?と言えば、少し赤い顔をして、いいんじゃない。と言ってくれた。


『ってゆーか、風紀委員なのに こんなにスカート短くていいの?』

「長いスカートを渡せば、何があろうと風紀委員には ならないでしょ…奈々は」

『よくわかってるねぇ〜』


そんなに私に風紀委員になって欲しかったのかぁ〜、ほんっとに恭弥くん 可愛すぎる!!


『よろしくね?委員長さん』


初めて会ったときと同じくらい顔を近づけて言えば、赤い顔をした恭弥くんと目があった。

そんなに可愛い顔してると、本当に その唇 奪っちゃうよ?










賭け事


新しい制服で教室に行けば、皆が驚いた顔で固まっていた。

『沢田くんの所為で、恭弥くんとの賭けに負けたから、今日から私は風紀委員になっちゃったよー』

「えっ?!」

『ま、でも 私がセーラー服を嫌がったら こんな可愛い制服を特注してくれたから、結構満足だけどね〜』

「特注?!雲雀さんが?!」

『愛されてるよね〜私』







→あとがき

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