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『ということが今朝あったんだけどー、恭弥くんはマフィアの人だったの?』


昼時、最近は毎日 彼女が応接室にやって来る。

いつもは どうでもいい話をして、満足したら帰って行く彼女だが、今日は 僕に変な質問を投げかけてきた。


「僕は、群れるのは嫌いだよ」

『えぇー、いっつも 私と群れてるじゃん』

「君が勝手に来てるだけ」

『あぁ〜、君って言ったー!名前は?名前呼んでって言ったよね?』


しつこいから一度だけ呼んだあの日以来、名前を呼んだことはない。

大体にして、何で名前を呼ばなきゃいけないのか…


「マフィアがどうのこうのと言っている、面白い赤ん坊なら知ってる。沢田綱吉といつも一緒にいる赤ん坊だよ」

『ふーん』


だから、あの時 沢田くんはマフィアなんて言ったのか…なんて何かに納得している彼女。

僕の知らないところで、彼女が沢山の人と関わっているのだと思うと、妙に腹が立った。







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