おまけ






「ねぇ、今HRの時間だよ」

『恭弥くんが 寂しがってるかな?って思って〜』


この人バカなの?
僕が寂しがる?意味がわからない。


『昨日の続き したいかな?って思ったから 来てあげたのよ?』

「そんなこと…思うわけない」

『手取り足取り いろいろ教えてあげようと思ったのになぁ』

「は?」


暁奈々は、そんな わけのわからない事を言いながら、シャツのボタンに手をかける。


「な…なにしてるの?!」

『きゃはははっ!焦ったでしょ?今 すっごい焦ったでしょ?こいつ脱ぐんじゃね?って焦ったよね?』

「…………………。」


最高、おもしろすぎ!なんて言いながら 応接室のソファに寝転びだした。

思わずため息が零れる…


『早く教室に戻って欲しいなら、私のこと 名前で呼んでよ、私も恭弥くんって呼んでるんだし』

「呼んで欲しいと言った覚えは ないよ」

『いいじゃん、はい 呼んで』


あまりにも しつこい彼女に、しかたなく 奈々と呼べば、満足したように笑い、ドアに向かって歩き出した。


『また遊びに来るね〜恭弥くーん』


一人になってから、もう一度名前を呟けば、自分でも驚くくらい 顔に熱が集中した…


次は、いつ来るだろうかと考えると 胸が高鳴った…なんていうのは 気づかないフリ。







→あとがき

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