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『本当に、兄弟ができたみたいで とっても嬉しいですわ』


一緒にベッドに入って、向き合っているオレ達、最高のシチュエーションだけど オレは生憎ロスト中…


『私、二つもお願いを聞いて頂きましたから、刻くんのお願いを もう一つ聞いて差し上げなければなりませんね?』


何かありますか?と聞いてくる奈々チャン

もう一つね…


「じゃあさ、もうちょっと 砕けた感じで話してよネ」

『砕けた感じ?』

「ほら、敬語とかなしでサ」


少し悩んでから、口を開いた奈々チャンの第一声は

『わかったです』

だった…

まぁ、いつもなら『わかりましたわ』とか言ってただろうし、少し変わったよナ…?ってことで、今回は勘弁しておいた。


何オレ…なんか必死すぎじゃネ?
って思ったことは、この際 考えないことにしておこうカナ










名前を呼んで!
   
では、その代わりに…



気付きかけた気持ちに蓋をしたのは
まだ、オレが弱い証拠







→あとがき

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